第24話 深層への入り口

「やっ。元気してる?」

「あんたは……えーっと、リナさん」


 ノインが淡色の魔女パステルウィッチのリナに会ったのは、龍矢を仲間に引き入れてから3日が経ち、街中を歩いていた時のことだった。


「ふふっ、名前覚えてくれたんだ?」

「まあ、ユキ先輩があれだけあんたの名前呼んでたらな。自然と覚えるさ」


 ――ちょっとうろ覚えだったのは内緒にしておこう。合ってて良かった。


 ちなみに現状のRRO内においてリナのことをうろ覚えでしか覚えてないのはノインくらいである。彼女はそれほど有名すぎるプレイヤーなのだ。


「そっかぁ。ところでユキちゃんは? 見たところ君一人だよね?」

「あぁ、最近一緒にパーティー組んでる龍矢ってやつと連携プレイの練習中だ」

「そうなんだ。ノインくんはしなくていいの?」

「俺はもう一人のメンバー探しをしてる。1日毎にユキ先輩と交代でな」

「なるほどねぇ」


 どうやらユキはもう一人メンバーが欲しいらしく、それも少し急いでいるようだった。

 なら3人で探し出すのが効率がいいのだが……「後方支援の龍矢と連携を強化した方がいい」というノインの提案のもと、今のような形になったというわけである。


「4人いればクランが結成できるんだってな?」

「あぁー、そういうことね。そっか……もうすぐが近いもんね……」

「…………?」


 リナの言うアレがよくわからず首を捻るノインだが……そんなことよりも、彼女に訊きたいことがあった。


「なあ、最近この街にずっといるんだけどさ……なんとか騎士団? あの金銀の翼のマントつけてる奴ら。なんか多くないか?」


 と訊いてみると、彼女は「あぁ」と人差し指を一本立てて解説してくれる。


「それはね、レベリング場所の拡大をしてる最中なんだよ」

「……あぁ、第1階層みたいにか」


 ノインは思い出す。

 第1階層だというのにも関わらず、Lv.35以上だらけとなっていたモンスターの面々を。


「そそ。『鷹隼騎士団』はとにかくプレイヤーの平均レベルを上げたいらしくてね」

「ちなみにモンスターのレベルを上げるってどうやるんだ?」

「あれ、ノインくん知らないの? 結構前に話題になったはずなんだけど」

「すまないが、ちょっと疎くてな。よかったら教えてくれ」

「もちろん。お姉さん、学習しようとする子大好きだから教えてあげちゃう」


 まさかその疎い理由がチュートリアルエリアにずっと閉じ込められていたからだなんて、彼女も予想できないだろう。

 ノインの質問にリナは少し得意げになって語りだす。


「えっとね、私達がモンスターを倒すと経験値ってのが得られるじゃん? でも、私たちが倒されてもモンスターは経験値を得られないんだよ」

「……そうだな」


 プレイヤーが負ける度にモンスターのレベルが上がっていく。そんな仕様だったら、ゲームバランスが崩壊してしまうだろう。


「でもね、モンスターのレベルを上げる方法が一つの職業だけあるんだ」

「……あぁ、なるほど。テイマーか」

「せいかーい! テイムすればモンスターも一緒にレベルを上げられるからね」


 なるほど、テイマーならモンスターのレベルを上げることも可能だ。しかもRROは何時でもジョブチェンジ出来るので、やろうとすれば誰でも出来るのだろう。


「ただ、いきなり高レベルを放ってもダメなんだよ? きちんと徐々にレベルを上げていかないと環境も追い付かないからね」

「だとすれば第1階層はかなり大変だったよな。なら、こっちの方が案外楽なんじゃないのか?」


 というノインの疑問に、リナは懐かしそうに目を細める。


「あの頃はみんなレベリングに熱量があったからねぇ……モンスターを育てては自然に還すの繰り返し。現実的にみれば非道なことをしているってわかってながらも、今私たちが生きてるこの世界では必要なことだったんだ」

「…………」


 そういうリナはいつものお姉さんらしい雰囲気はなく、何処か寂しげでもあった。


「ま、今は5階層でいいんじゃないかって人が多いから滞ってるんだ。街もやっぱステップが一番人気だしね」

「なるほどな」


 それなら納得だ。確かに人口は明らかにステップの方が上である。結局、レベリングは第1階層だけでもいいと考える人が多かったのだろう。


「ん? じゃあやっぱりここをレベリングする為の場所にしなくてもいいんじゃないか?」

「でも、そういう考えを持ってない人たちだっている。プレイヤーのレベルを全体的に上げて、上位階層に連れていきたい――多分、それが『鷹隼騎士団』の当面の目的かな」

「……なんの為に?」

「さあ? 私、あいつらじゃないからそんなのわかんない」


 途端に刺々しい物言いになるリナ。どうやら『鷹隼騎士団』のことはあまり良く思ってないらしい。


「あんな大人数集めて威張りたいのかな。なーんか所属してるメンバーも嫌な感じだし」

「そうなのか……でもまあ、中には良い奴だっているんじゃないか? 例えば、ほらあの子とか」


 と、ノインが指差す先にいるのは――一人の少女。その背丈はユキよりも低く、まるで小学生のようだ。

 ブラウンの髪をサイドポニーに纏め、タンクトップに半ズボンと、騎士団のマントを除けば非常に動きやすい格好をしている。


 そんな小さな女の子が手にしているのは――バスケットボール。

 どうやって作ったのかはわからないが……きっと手作りであろうボールを手に、同じく手作り感溢れるバスケットゴールを街中で立てながらシュート練習をしていた。


 そんなシュート練をするバスケ少女に、同じく騎士団マントを羽織った男が慌てて駆け寄ってくる。


『Rui子っ!』

『あ、おはようございます! 今日も絶好のバスケ日和ですね!』

『バスケ日和ですね、じゃない! 貴様、ここで何をしてる!?』

『え? ゴール下のシュート練です! 今3セット終わったので、あと2セットです!』

『いや、もう遊びはおしまいだ! もうすぐお前の当番の時間だぞ!?』

『むっ……キャプテン、今のは聞き捨てなりません。これは遊びなんかじゃなくて、れっきとした練習です!』

『そんなんどっちだっていいわ! ほら、さっさと来い!』

『ちぇーっ……あっ、じゃあドリブル練習しながら仕事しててもいいですか!?』

『いいわけないだろ!?』

『ちぇーっ』


 不満げに男に引き摺られていく少女。


「ほら、嫌な奴じゃなさそうだろ? 最近わかったことなんだが……あの子、暇さえあればバスケしてるんだよ」

「いやぁ……あれは騎士団どころかRRO内でも稀に見ない子なんじゃないかなぁ……?」


 一部始終を見ていたリナは苦笑いを浮かべる。


「当番っていうのは、あれか? 例のレベリングってやつか?」

「あぁ、うん、多分ね。交代でやってるんだろうけど……人数が多いからか、統率がとれてないね」

「まぁ、そこは仕方ないんじゃないか? 俺たちみたいなパーティーは人数が少ないけど、きちんと統率がとれてる――」


『龍矢さん、何度言えばわかるんですか!? あそこは突っ込むべきじゃないでしょう!?』

『いや、だからこそ突っ込むべきだった。あれだけ敵が集まれば、一網打尽にできる希望の光が俺には見えたのだからな』

『その希望の光とやらでいきなり飛び出されて、フォローに回る私の立場を考えてくださいよ……! っていうか、あなた後方支援でしょう!? なんで前線の私より前に出ちゃうんですか!?』

『ふっ……戦いに前や後ろなんてないさ。俺らはただ先へと進む旅人じゃないか』

『今、そういう話をしてるんじゃないのですが!?』


「――統率がとれてるという利点があるからな」

「いや、あそこにいるのユキちゃんだよね? 統率っていうか、喧嘩してなかった……?」

「喧嘩するほど仲が良いって言うだろ?」


 『そうかなぁ……?』なんて疑問に抱いていると、龍矢たちはノインに気がつき近づいてくる。


「ノイン、勧誘の方はどうだ? こっちは順調さ」

「なーにが順調ですか! ちょっと聞いてくださいよノインさん! この人、すぐ突っ込むんですよ! 普通、マルチでのアーチャーの立ち回りは後方だって何度も言ってるのに!」

「ふっ、定石に囚われない自由の身が俺という光なのさ……」

「自由すぎて動きづらいって言ってるんです! 効率って知ってます!?」

「ふむ……ユキさんは効率を求める人か? そんなんじゃ、人生楽しめないぜ?」

「非効率的な人はもっと楽しめてなさそうですがね!」

「うんうん、ユキちゃんも大変そうだねぇ」

「まったくですよ! ノインさんといい、龍矢さんといい、どうして私の周りには変な人ばっ……かり……?  リ、リリリナさん!?」

「うーん、私の名前はリリリナさんじゃないけど。やっ、ユキちゃん。元気してた?」

「も、もちろん! リナさんのおかげで元気いっぱいですっ!」

「あははっ。相変わらず反応が可愛いねぇ」

「……むっ。もしや淡色の魔女パステルウィッチの異名を馳せている、あのリナか?」


 彼もリナのことは知っているようで、若干驚いたように目を見開く。


「うんうん、そのリナで合ってるよー。君がノインくんの言ってた新人くんだね?」

「そうだが……いや、驚いたな。あのトップランカーと知り合いだとは。さすがはノインだ」

「いやぁ、ノインくんは私のことなんてつい最近まで知らなかったけどね」

「……え? トップランカーなんて有名中の有名じゃん……さすがの俺でも知ってたよ……?」


 いつものキャラを忘れて素で驚く龍矢。だが、彼女の言葉は紛れもない真実なので、曖昧に笑みを浮かべて誤魔化しておく。


 ――それはさておき。


「さて……俺たちがここで合ったのは偶然だが、俺もちょっとあんたも探していたんだ」

「私を? なになに、パーティーの勧誘でもしに来たの?」


 リナはいつぞやの出来事をからかうように笑う。

 ……だが、ノインの表情は真面目だった。


「あぁ、その通りだ。一時的に俺たちと組まないか?」

「……えっ?」


 予想外の返答にリナは少し驚いた顔を見せる。


「ちょ、ちょっとノインさん? リナさんはトップランカーなんですよ? 私たちとなんて組むわけないじゃないですか」

「いや、あくまで一時的にだ。それに、今回の目的はリナさんの目的と一致しているはずなんだ」

「……目的?」


 同じパーティーの二人も首を捻る。

 ノインは軽く頷くと、さらに衝撃的なことを告げた。


「リナさん。あんたが調べてる紫のオーラを纏ったモンスターのことなんだが――、どうする?」

「………………へぇ?」


 声を低くして答えるリナのその表情を見て……ユキは身震いする。


 いつも見せる優しそうなお姉さんとは正反対の、獲物を見つけた肉食獣のような目をしていたのだから。



***



「――第16階『深層』」


 太陽が完全に沈み闇が支配する夜道。リナはその名前を口にした。


「通常の行き方ではたどり着けない階層。私たちはそれを『深層』って呼んでるの」

「……裏ダンジョンってやつか」


 ネトゲ初心者のノインでも知っている、ゲームでよくある隠し要素だ。とある条件をクリアすることによって、通常では行けない場所へと行くことが出来る。

 しかし……そういう裏ダンジョンは超高難易度というのもお約束要素だ。


「じゃあ第1階層にも深層はあるんですか……?」

「残念ながら第1階層にはないと思う。第16、36、56、76階層の4ヵ所にだけ深層はあるって言われてる」

「……何故そこまでわかる? その反応を見る限り、まだ誰もこの第16階深層に入ったことがないのだろう? 真実は闇の中のはずなのに、随分と詳しいではないか」


 龍矢の疑問はもっともであり、まだ到達出来てないというのに予測している階層が具体的すぎるのだ。


「……ごめん、それは私もわからない。でも、何故か知ってる――鷹隼騎士団の連中は」

「えっ、鷹隼騎士団が、ですか?」

「そう。彼らがこの第16階層に多くいる真の目的はレベリング場所の拡大なんかじゃない。深層を探してるんだよ」

「っ!」


 騎士団の真の目的にユキが思わず息を呑む。


 ――だから、第16階層に騎士団が多くいたんだ!


 そんな驚くユキとは対照的に、ノインは納得したような表情で頷く。


「やっぱりそうだったか。どうりで変だなと思ってたんだ」

「あれ、ノインくんは気が付いてたの?」

「あぁ。昼間に騎士団の連中が多くいることがおかしい。レベリング場所を拡大するんだったら、昼も夜も活動するはずだろう? なのに、昼は大体の騎士団が街中で多く歩いていて、夜になればほぼ全員が第16階層に潜り込む……もしかしたら、レベリングでも勧誘でもない、別の目的があるんじゃないかって考えていたんだ」


 ユキは自分がノインに言った言葉を思い出す。


 ――グループというのは昼に活動して夜に街に戻るものです。

 ――夜に街中を出歩いてるプレイヤーにターゲット層を変えた方が効率的だと思うんです。


 そして、勧誘するために眠たい瞼を必死にこすって街のプレイヤーを見ていた時も思い出す。


 ――確かにあの時、鷹隼騎士団は誰もいなかった!


「で、思い出したのさ。俺たちがリナさんに会った時、『紫のオーラを纏ったモンスターを見なかったか?』って訊かれていたことを」

「なるほどね。それで私と騎士団の連中の目的は一緒だって推理したんだ」

「……で、俺も調べた結果。ここが一番深層に繋がる道が高い場所だと確信した」


 そうしてノインが案内した場所は――第16階層の洞窟へと繋がる入り口付近。


「うーん……ノインくん、本当にここで合ってるの? ここなら私だって何回も調べたし、騎士団も調べてた。でもどこにも入り口なんて現れなかったよ?」


 と、リナは半信半疑でノインに質問する。

 それもそのはず。この場所はリナ自身も一番可能性が高い場所だと思って何度も調べていたのだ。その結果、何もなし。何か不可思議なものがあるわけでもないし、時間経過で観察していても、入り口なんてものは出現しなかったのだ。


 そんな場所にノインは案内してきたのだ。まず疑って当然だろう。


「ああ、間違いない。この場所は時間経過によって姿が変わる」

「いや、それも調べて――」

な」

「……え?」


 ノインの言葉にリナだけでなく、ユキと龍矢もぽかんと口を開ける。


「時刻は0時ちょうど、日付が変わった1分間だ。洞窟の入り口の景色が約1ミリだけ右にずれる」

「い、1ミリ? ノインくん、それどうやって気づいたの?」

「簡単な話さ。2つの石にマークを付けて、入り口の両端に置いておく。ずれた瞬間、左端に置いた石は少し動き出し、右端に置いた石は少し欠けたようになる。後はずれた位置などざっと計算するだけだ」

「………………ふふっ」


 最初は呆気にとられていたリナだが……ノインの言っている意味がわかると不敵な笑みを浮かべた。


「あははははっ!」

「リ、リナさん……?」


 突然笑いだしたリナにユキが心配そうに声をかける。


「まさかそんな方法で気づくなんて! いやあ、あの時君とフレンドになっていて正解だったよ!」


 誰も気が付かないような現象を逃さない観察力。

 あまりにも普通じゃわからないような芸当に、彼女は笑うしかなかったのだ。


 ……だが、一人首を捻る者がいた。ユキである。


「あのう……ノインさん」

「ん、どうした先輩?」

「さっきからずーっと疑問に思ってたんですけど……なんで騎士団が夜に活動していたことを知ってたんですか? それに0時になった1分間だけと言いましたよね? 他の時間もそうなってるかもしれないのに、なんでそこだけだと言い切れるんです?」


 なんだか……なんだか嫌な予感がしたユキに、ノインは「なんだ、そんなことか」という風に笑顔で返した。


「そりゃ、5徹くらいしてれば気が付くだろ?」

「龍矢さんっ!!」

「は、はいぃっ!?」


 ユキが怒りのあまりに刀を抜き、鼻先に刀を突き付けられた龍矢は思わず怯む。


「私、言いましたよね!? ノインさんは平気で無茶する人だって! だからノインさんが夜きちんと休んでいるのか監視用にあなたを付けていたのに、5日間も放置してたんですか!? 私の言ってた意味、わかってました!?」


 ノインが夜休んでいるのか、本当はユキ自身が監視したかったのだが……男女一緒の部屋で寝泊まりするのはアレアレがアレなので、実行することができなかったのだ。

 そんな時にちょうどいいタイミングで男のメンバーが加入してきた。これでノインも無茶をすることがないだろうと安堵してた矢先に、これである。


 ユキの怒声に、龍矢は「なんだ、そんなことか」という風に気取った表情を見せた。


「男が『夜風を浴びたいから外に出てくる』と言ったらな……それはきっと新たな蒼茫の光を見つけた時なんだ。止める理由なんてないだろう?」

「――【鵺】ぇっ!」

「あぶなぁーっ!?」


 すかさず突きのスキルを発動され、龍矢は慌てて顔を背けて寸でのところで躱した。


「ちょ、ま、タンマ! 俺、ノインじゃないんだからさ! ツッコミの変わりに攻撃なんてされたら、ジャスガできないし、そんな躱せないから!」

「そんな……そんな理由で外出を許したんですね!? バカ! この役立たず!」

「まあまあユキ先輩。そのおかげで俺もここを見つけられたんだからさ」

「そこの問題児は黙っていてくれます!?」


 声を荒げるユキ。その際に刀を振っていたが、ノインはしっかりとジャスガしていた。


 ――見てて飽きない子たちだなぁ。


 傍から見ているリナは微笑ましげである。


「とりあえず落ち着いてくれ先輩。結果的にリナさんの役にも立ってるんだからさ」

「……うぐぅっ」


 リナの役に立っているのならあまり怒れないと、ユキは顔を歪めて黙り込んでしまう。


「さて――現在時刻は23時55分。ユキ先輩、眠くないか?」

「バ、バッチリです! 今日は早寝してきましたから!」

「そりゃよかった。龍矢とリナさんは?」

「ふっ……世界の真実を見る覚悟はいつだって出来てるさ」

「私も大丈夫だよっ」


 全員準備万端といった感じでノインが満足げに頷いた時だった。



「――なるほどな」


 4人の背後にマントを纏った団体が現れたのは。

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