【エッセイ】反抗期の重要性
幻中六花
反抗期
人は、生きていく上で必ず『反抗期』があるといわれている。
最初は『イヤイヤ期』から始まり、思春期くらいに大爆発して大人になっていく、というイメージだろうか。
この『反抗期』、最近になって、
「もし反抗期がなかったら、どんな大人が出来上がるんだろう?」
と考えたことがある。
想像してみたら、笑えないくらい恐ろしかったので、そのことを記したいと思う。
反抗期がどうして必要なのか
ここでは中学生くらいの反抗期を例に挙げてみよう。
ある日突然、今まで言うことを聞いていた息子が反抗してきたら、お母さんは驚くだろう。
お母さんは大人なので、「反抗期がきたのね」と落ち着いて考えられる人がほとんどだと思う。
ドラマなんかで見るマザコンのお母さんは、それでヒステリックに叱るというシナリオが出来上がっているが。
母親の言うことを聞かないことにお母さんは怒っているのではなく、今そうしてもらわないと困るから怒るのだ。
例えばご飯の片付けをしたいから、ご飯ができたらさっさと食べてほしい、とか。
「どうしてお母さんの言うことが聞けないの!」は、ドラマの中の世界だと私は思っている。
今まで、お母さんが用意していた洋服を文句も言わずに着て学校へ行っていた息子が、突然
「そんなダサい服着るか!」
と怒鳴り出す。
これは、『自分の意見をしっかり相手に伝える』ということへの成長といえるのではないだろうか。
『自分はこういう服が好きではない』という意見を、相手に主張しようとしているのだ。
ただ、まだ子どもなので、主張の仕方が『反抗』でしかできないだけで、それは人として正しい行為だろう。
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