まっくろなうた
空ナイノ
いちばんめ
▶ただ、みんなと遊びたかっただけなのに
どうしようもないほど
星が降り続ける夜に
誰かは私を思い出して
くれたでしょうか
独りぼっちの私は
世界という物語の終わりを
強く願っていた
叶ったはずのそれはいま
私の心に牙を向ける
四方から叫びが聴こえた
救いを望む多くの声は
炎に囲まれて苦しみに変わる
聴きたくないと耳を塞いだ
それでもなお責めるように聴こえた
誰も私のことを見なかったから
悪いことをしたら、誰もが責めてくれる
誰もが私を見てくれる
そう誤って、私の手は罪を犯した
どうすればいいか、なんて
もう聞きたくない
「さっさと終われ」
炎の夜に響いた
この声は小さく震えていた
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