算数でやりがちなミス
塾講師としての経験を通して気が付いた、多くの生徒がやってしまいがちな2つのミスについて紹介しようと思います。
まず1つ目は、「同等でないものをイコールで結ぶ」です。一部だけ計算して、後から他の数式も加えて計算する際にこのようなミスが多発します。イコールという記号の本質的な意味を理解出来ていないのかもしれません。具体的には下のような感じです。
NG例①:問題「 12 × 3 ÷ 6+11を計算せよ」
生徒の解答「与式=36 ÷ 6=6 +11=17」
NG例②: 問題「4/3の逆数を求めよ」
生徒の解答「4/3=3/4」
繰り返しますが、異なるもの同士をイコールで結ぶのは間違いです。イコールはやたらと使わず、矢印(→)を代用するようにしましょう。
2つ目は、「求めるものを間違える」です。これは、つるかめ算や線分図を使った問題で多発するミスです。
「 りんごの数を①とし、ミカンの数を②として計算した所、①=3であることが分かった。問われているのはミカンの数なのに、解答欄には3個と書いてしまう」といった具合です。
他にも「兄と弟の年の差は2歳であり、問題を解くうちに兄が18歳と分かった。弟の年齢を問われているのに18歳と解答してしまう…」といったミスが多いですね。
「問題文をよく読め」と言えばそれまでですが、これがなかなか出来ないから皆困っているのです。そこで、このミスを確実に防止するために私が実践してきたことを紹介したいと思います。それは、計算を始める前に、解答欄に「弟」などと求めるものを書き込むことです。これをやれば、求めるものを間違えていても、計算し終えて解答を書き込む際に「危なかった…」と気付けるわけです。
言うまでもありませんが、解答欄に書いた「弟」という字は、答えを書き込む際には必ず消して下さい。答え以外のものが解答欄に書かれていると、不正解となる可能性があります。
以上、ミスあるあるを2点挙げましたが、どちらか片方でも当てはまっていた方がいたのではないでしょうか。
この2つを防ぐことができればもったいない失点も減るはずです。是非意識してみてください。
それではまた.*・゚ .゚・*.
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