第14話 ものすごく煽られる

 オレとヤンデレさんとアオリちゃんの三人で下校中である。


「あれー? 私でしこしこしていたなんて、そりゃあヤンデレさんと手をつなぐことはできないですよね~?」


 チクショウ。何も言えない。


 ヤンデレさんは、鬼のような表情をしているし。


「ええと? 私ならば、頼んでくれたら、パンツなんていくらでも見せますけど~? あれー? ヤンデレさんと別れてしまいます~?」


 アオリちゃんの煽り言葉によって、ヤンデレさんはナイフを取り出してこう言った。


「あんた? 私と別れるならば、命を覚悟しなさい?」


 ひ、ひえっ。

 どうしよう、オレ?

 オレは本当は、ヤンデレさんのことが好きなんだ!


「おやおやー? こいつは私のパンツを見る前に人生のゲームオーバーですね~?」


「オレは! 本当に、ヤンデレさんのことが好きなんだー!」


「いや、あんた? アオリちゃんでしこしこしていたんでしょ? キモ」


 ああああああああああ!?


「え? 私でしこしこ!? キャッ♡」

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