第29話 選ばないという選択肢 2

今日は放課後に新入生歓迎祭りがある。わたしの好きな本にもでてきた。主人公はここでプレゼンしなかった部活に姉によって入らされる。上級生の知り合いが欲しければここでつくればいい。賞をとった部活が誇らしげに何か言っていた。かなり遅くまで残されそう。嫌だ。水泳部が男だけだったから吹いた。しかも机の上でバタバタしてるし。何であるの。あとマネになりたい女子のための部活みたいなのが結構あった。薙刀は綺麗だし軽音部はまぁまぁ可愛い子がいた。横の人可愛いから全然集中できないんですけど。とりあえず青春したい人が部活に入るのはよくわかった。ドルオタの私は軽音部に期待している。何か舞台とこっち側の空気が違いすぎる。楽しんでるひとと白けてる人みたいな。華道部もあるらしいよ。月一だって。お茶はやらないのかな。お菓子食べたい。二年生に結構可愛い子を見つけたので先輩にしたい可愛い人ランキングを勝手にはじめた。男子入りクラス結構逸材揃ってんな。ポニテが似合う先輩枠とかっこいい先輩、ロングが可愛い先輩のだいたい三種類が存在した。他の髪型はすくない。圧倒的ポニテ率。括りやすさの勝利。佳乃もポニテ王国に所属している一般人だ。ポニテやツインテは手でもって揺らしたくなるときあるよね。歩くとき横に揺れるのが可愛い。先輩は打ち解けているぶん百合っぽさがだいぶやばいことになっていた。二年生ってどきどきするな。3年の先輩の方が大人っぽくて見ていられないけど。制服可愛い3年生しか見てなかったけどあらためるわ。横にいるこの子もここに馴染めばああいう風に人前でべたべたするのだろうか。見たくない。あの見た目ロリッ子以外とべたべたしてるところなんて絶対見ないからな。勝手に妄想してぎゃーぎゃー騒いでいたら眠い5限目はやっと終わってくれたみたいだ。でもオタク多いし私の学年が一番この学校で百合百合しいの称号を贈られそうだな。オタは節操がない悲しい生き物なのでよくカップリングを作って遊びすぎて現実にそれが反映されがちなのだ。個人差はあるけど。百合に抵抗がない人もいる。アイドルの百合営業を思い出して私は遠い目になった。あれはあざとかった。明日から部室?に言ってみよう。そこでも百合があるかもしれないが見慣れればなんでもないはずだ。女子クラスは仲良くなりすぎる傾向にありそうなので危険だと思う。百合から目覚めて戻ってこられるのか早くも私は横の女子が心配になった。

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