プリキュアシリーズを見たことのない人向けプリキュアガイド

第16話 スター☆トゥインクルプリキュア（２０１９年）

■ストーリー概要

　宇宙と星座が大好きな中学二年生の”星奈ひかる”が、ノートに自作の星座を描いていたら、実体となって不思議な生物”ふわ”が現れる。ひかるがふわを追いかけ家の外に飛び出すと、空からロケットが着陸し、中から宇宙人”らら”と宇宙生物”プルンス”が現れた。

　そこに宇宙侵略をたくらむ”ノットレイ”が襲い掛かかる。宇宙へと逃げたロケットから宇宙空間に放り出されてしまったふわを助けるために、ロケットに乗り込んでいたひかるもまた、生身のまま宇宙空間へと飛び出す。その時、ふわの不思議な力でひかるは”キュアスター”へと変身した。

　ひかるたちは、ノットレイによって滅ぼされたスターパレスを復活させるため、宇宙に散らばったプリンセススターカラーペンを探す冒険に出る。

■作品紹介

　本作のテーマは”宇宙”で、初の宇宙人プリキュアが登場します。一昔前の科学考証などどっかに置いてきた非リアルな宇宙探検ＳＦ（タコ型の宇宙人が登場するような作品群）で、”「こういうのでいいんだよ」おじさん”が喜びそうな作品です。

　唄いながらプリキュアに変身する変身ソングや、いろいろな星を舞台にしたヘンテコな宇宙人とのドタバタ活劇など、本作は全体としてとても軽いタッチの（シリアスなエピソードもありますが）、肩の力を抜いて気楽に見ることができる作品となっています。

　宇宙空間を舞台にすることで、今までにない３次元的な動きのバトルシーンを実現し、女児向けアニメとは思えないド派手なラストバトルは、プリキュアシリーズ随一と言っても良いでしょう。

　プリキュアシリーズは妖精が独自の語尾を付けるのが恒例ですが、プルンスの「〇〇でぷるんすー」は、さすがに無理があるだろうとツッコミたくなる、とにかく明るい、日曜の朝に相応しいプリキュアでした。