プリキュアシリーズを見たことのない人向けプリキュアガイド

第6話 ハートキャッチプリキュア!（２０１０年）

■ストーリー概要

　中学2年生の”花咲つぼみ”の目の前で、砂漠の使徒によりクラスメイトの”来海えりか”のこころの花が奪われる。つぼみは妖精の力を借りて”キュアブロッサム”となり、つぼみに助けられたエリカも”キュアマリン”となり、砂漠の使徒と戦う。

■作品紹介

　本作を特徴づけるのはその特徴的な絵柄です。後のシリーズと比べても際立って異なっており、頭身の低いキャラとアニメーションならではの表現をふんだんに活用したキャラクターデザインとなっています。

　バトルシーンも、お尻パンチなどのコミカルな表現をふんだんに取り入れ、殺伐とした感じを払しょくしています。

　反面、絵的なコミカルさがあるせいかストーリーは真面目で、一話ごとに悩みをもった登場人物の心が折られ（心の花を奪われた状態）、魔物になって悩みや心情を告白し、それを乗り越えるというエピソードが綴られます。

　初期メンバーが二人で、中盤２回にわけて追加戦士が順次プリキュアとなる、敵組織にも悪のプリキュアがいるなど、シリーズ屈指のストーリー構成で本作をプリキュアシリーズベストに上げる人も多く、とても完成度の高い作品です。

　ちなみに波に乗り遅れた私が、最初に一気見したプリキュアシリーズが本作です。当時配信サイトでは、フレッシュ以前はSD配信で本作のみHD配信となっており、画質が頭一つ抜き出ていたため、第一印象が良かったためです。

　本作を一気見したことにより、プリキュアシリーズのクオリティの高さに驚愕し、他のシリーズへと手を伸ばしたきっかけとなりました。