ミニ奈津崎弁講座

とりあえずこれさえ覚えればなんとかなる

 自分でも混乱してきたのでまとめてみることにした。


 ●ざ = だ


 例 さーざ = そうだ


 ●ぜぁ = じゃ


 例 さーぜぁらん。 = そうじゃない・そうではない。


 ●げん = から、ので


 例 ざげん = だから、なので


 ●ぜん = けど、だが


 例 ざぜん = だけど、だが、でも


 ●っぱ = だろう


 例 ざっぱ = だろう、でしょ


「ざっぱ?(だろう?)」

「ざっぱ(だよね)」


 ●助詞の「は」


 ん+は → ぬゎ


 時間は = 時間ぬゎ


 ●ん、が = 助詞の「の」


 「ん」で終わる単語 = が

 そうでないもの = ん


 きーさん家 = あなたの家

 山ん上 = 山の上


 くん、あん、すん = この、あの、その

 例 くん = この人


 くったん、あったん、すったん = こんな、あんな、そんな


 ●ィ = 助詞の「へ」、方向を表す


 ・直前の母音がi = ェ

 ・直前の母音がe = ィ


 例

 ・田新家たあらけィ = 田新家へ

 ・うめぇ = 海へ


 ●っけ 過去形


 えらせ(大変だ、「えらい」から) →  えらさっけ 

 走る →  走っけ

 行く →  行っけ

 書く →  書いけ

 あすぶ → あすんげ

 買う → 買っけ


 「た」は使われない。基本的に「て」が「っけ」が使われる。


 ●に 注意、勧告など


 例 行くに! = 行くよ!


 人によって「〜ち、〜ぢ」


 ●セ形容詞


 奈津崎弁の形容詞には連体形・終止形の区別がある(古語の「し」の名残か?)。


 現代語


 狭い 終止形 → 狭い部屋 連体形


 奈津崎弁


 せませ 終止形 → んめ部屋 連体形


 他の例


 ・面白うむっせ → 面白うむっし番組

 ・悪せ →っれ

 ・寒せ → んめ日


 活用形


 なーて = なくて

 ゆう = よく


 ●疑問詞


 たれ = 誰

 なん = 何 → なぁん(=何も)

 づく = どこ → づけ = どこへ、どこに

 づれ = どれ

 づったん = どんな

 なぜ = なんで、口語でも使う


 ●代名詞


 うれ = 俺、私

 うめえ = お前


 ●五段動詞、「う」で終わるもの


 ・語幹の母音が「あ」 会う、買う、しまう 等

 →会ぁて、買ぁて、しまーて


 ・その他 言う、思う 等 

 → うて、うむうて


 ★その他


 ●語末の「し」 = 「り」


 ・やっぱし

 ・あんまし

 ・はっきし 等


 ●旧仮名遣い 四つ仮名をいまだに使っている。


 ・づ、ぢ

 オレンヂヂュース

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