新しい性癖 ※小スカ注意


「真琴さん…楽しそうですね」

「ん!?そ、そうか?」

「全く…もう何も言いません」


 息を吐いて諦めたと言いたげだ。


「んふ…三春、可愛い!」


 ギュッと抱きしめる。セックスでは入れる側の三春は、俺が攻めるといつも複雑そうな顔をするのに、何も言わずに俺の好きなようにさせてくれる。だって仕方ないだろ、入れるだけが快楽じゃないし、俺が攻めたっていいだろ。初めもともとは俺が抱くつもりだったしな。


「真琴さん…足、貸してください」

「足?いいけど…?」


 片足をずいっと前に出す。何をするのか見てたら俺の足を跨ぐと、自身の股間に俺の足を押し付けた。

 うわっ!やばい、何これ視覚的暴力!?

 俺の動揺などお構い無しに、押し付けた股間をさらにギュウギュウと押さえつける。


「三春…もしかして、我慢してる?」

「…見ての通り、です…ハァ…トイレ行かせてくれなかった真琴さんのせいですよ…責任、とってくれますよね?」

「えぇ?…う、うん…とるとる」

「本当に…?」


 いや、正直全然分かってない。とりあえず、いまの状況に息が上がるほどに興奮している。三春がおしっこ我慢してる。俺の足に押し付けて耐えてる。可愛い、可愛い、見たい、出してるとこ見たい!


「困った人ですね…真琴さん、僕のことちゃんと見てますか?」

「んえ?見てる見てる」


 顔を覗かれて目が合う。息が荒い。

 俺の口角が自然と上がってしまう。


「三春…見たい…おしっこしてるとこ見せて?我慢していっぱい溜まったおしっこ見せて?」


 俺の呼吸も興奮で荒くなる。


「…じゃ、ちゃんと見てて。最後まで絶対、逸らさないで。勝手にオナニーするのも禁止」

「う、うん」


 本当に…?心臓が大きく跳ねている。


「はぁ…じゃ…出すね…」


 俺から離れ距離を取ると、片手で性器を手に取る仕草一つにドキドキしてしまう。言われなくてももう目が離せない。


 ちょろ…ぷしゃぁぁぁー


 と浴室に音が響く。勢いのいい放物線が俺の足元に落ちていく。

 チラリと見た三春の表情は吹っ切れたようにいつもの顔に戻っていた。あれ、もっと恥ずかしがってると思ってたのに。

 バチッと目が合う。


「ちゃんと見てて」


 と言われてしまう始末。あれ?おかしいな?俺の思ってた展開と違うような。

 すると、バシャッと性器に何かをかけられて、肩を揺らすほど驚く。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る