分かってるくせに


 小さい身体で包み込んでくれる。

 キュンと心臓が跳ねて身体が過剰反応してしまう。

 うわ、ばか、素直かよ俺の股間!!

 誤作動だって!絶対気づいてるのに、何も言わない三春が何を考えてるのか検討も付かない。


「あの…?三春…?」

「真琴さん、今日は受け入れてくれますよね?」


 あ、前拒んだから…。

 もう問題解決したもんな、大丈夫。


「う、うん」

「良かった。そろそろ真琴さんとしたかったんです」

「な、なにを…」

「分かってるくせに…セックス、ですよ」


 や、やっぱり!改めて言われると恥ずかしさが爆発して隠れたくなる。


「や、やっぱ今日は」

「ダメです。さっきは良いって言ったじゃないですか。それに僕…もう限界なんです。今日まで出してないから…溜まってるかも」


 最後はボソッと耳元で囁かれてゾクッとする。そんなこと言われたら、欲しくなるだろ…。


「わかった…わかったから…」

「いいの?」

「いいって…」

「じゃあ…ベッド行こ」


三春に手を繋がれながら部屋のベッドに倒れ込むようにして、横になる。


「触るね」


 宣言した三春は俺の服を丁寧にボタンを外し、肩からゆっくり脱がしていく。肌が露わになり、三春の熱を持った視線が全身に注がれていく。早く、早く触れよ。三春の手を掴んで乳首に持っていく。


「我慢できなかったの?真琴さん…可愛い」

 いちいち言われると恥ずかしいだろうが!

 そんな心の中もお構い無しに三春は可愛いを連呼し愛撫していく。


「あっ…んん…も、いいから、はやくっ」


 今日の三春、ねちっこい!丁寧すぎるくらいだ。強い快楽を強請ってしまうほど欲しがりだったか。三春に身体を変えられてしまった証拠だ。


「久しぶりだから丁寧にしないと。ここも…しっかり解さないと」


 構える暇すらなくケツ穴に指を入れてしまうと、ぐちゃぐちゃ動かされて卑猥な音が部屋に籠る。


「いやだっ、まって、あっ…あっ、んん、あぁあっ、やっ、イク!イッちゃうから、だめ!」


 前立腺を早々に見つけてそこばかりグリグリ押したり、指先で弾かれたりそれ、すぐに限界が来てしまう。


「いいよ、イッてよ。イクとこ僕に見せて」


 ばかばか出したくないのにっ!!


「やだ、だめっ、入れて!早くっ、入れてよ、イッちゃう、入れられてイキたい、一緒がいいっ、早くっ」


 三春の股間は我慢汁でズボンまでシミを作っていた。

 あは、可愛い。

 そのズボンのシミを作る先端を足でグリグリ弄ってやる。



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