第181話 二人で半身浴

 仲よく洗いっこして上から下まできれいになり、あたしとミミちゃんは満を持して半身浴を開始した。

 湯船の中で向かい合い、ホッと一息つく。

 今日の座り方は少し特殊で、あたしがピッタリと脚を閉じて体育座りをして、ミミちゃんは少し開脚してあたしの脚を挟むように座っている。

 普通に体を縮こまらせて座るよりも、こっちの方が脚を伸ばして座れるんじゃないかと思って試してみた。


「この体勢だと、いつでもミミちゃんのこと気持ちよくできるよ~」


 爪先から数センチと離れていないところに、ミミちゃんの最も敏感な部位がある。

 あたしがスッと足を突き出せば、指先で割れ目をツーッとなぞることだって容易い。


「へ、変なことしないでくださいね」


「大丈夫、安心してっ。まだなにもしないから!」


 あたしはお湯の中でミミちゃんのふくらはぎを優しく撫でながら、キッパリと告げた。

 すべすべのお肌を触ることによって得られる満足感に、思わず頬が緩んでしまう。


「まだってことは、これからするつもりなんですか?」


「それは、まぁ、なんというか……頃合いを見計らって、ガッツリと」


 言うかどうか少し悩んだものの、騙し討ちするのも悪いと思い、あらかじめ明言しておくことにした。


「ガッツリと……」


 ミミちゃんはいろいろと想像してしまったらしく、顔を赤くして恥ずかしそうに視線を下げる。

 その表情がなんともかわいらしく、『いますぐ抱き着いて唇を奪いつついろんなところをまさぐりたい!』と本能が激しく訴えかけてきた。

 あたしはいったん瞳を閉じて深呼吸を挟み、心を落ち着けて再び目を開ける。


「あっ」


 その瞬間、ミミちゃんの頬からあごを伝って滴り落ちた汗が、おっぱいの谷間へスーッと吸い込まれるように消えていくのが見えた。

 エッチすぎる。

 累計すればけっこうな回数目にした光景ではあるけど、何度見ても興奮を禁じ得ない。


「ねぇ、ミミちゃん」


「なんですか?」


「どうしよう、めちゃくちゃエッチしたい」


 ミミちゃんの目をジッと見つめながら、正直な思いを口にする。


「えっ!?」


「リラックスするための半身浴だから、我慢しないといけないのは分かってるんだけど……」


「だったら、半時間から一時間ぐらい半身浴を堪能した後、休憩を挟んでから、えっと、その……エッチ、するのはどうですか?」


 目から鱗が溢れ出るような提案だった。

 お楽しみが待っていると思えば、いったん思考を切り替えることは決して難しくない。

 むしろ、ワクワクした気持ちのまま半身浴を楽しむことができる。


「名案だよミミちゃん! うんっ、それがいい! そうしよう!」


「喜んでもらえて嬉しいです」


 こうして、あたしとミミちゃんはおしゃべりや軽いスキンシップをしながら半身浴を満喫した。

 半身浴によるリラックス効果は抜群で、身も心も癒されたのを実感できる。

 大好きなミミちゃんと一緒だったことも、リラックス効果を高める要因になっていると思う。


「それじゃあミミちゃん、和室に行こっか」


「はいっ」


 お風呂から上がって体を拭いたあたしたちは、裸のまま和室へと向かった。

 きっと、数時間後にはまたシャワーを浴びることになる。

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