ショート集
ハルハル
「夜更かし」
夜の気配で目が覚めた、様な気がした。
『夜の気配』
表現が抽象的過ぎるだろうか
風情の無い言い回しをするなら、単に昼夜が逆転しているだけで
自分に取っては夜が最も活動的な時間だから目が覚めた、が分かりやすい。
まずは、と身を起こし、顔を洗う
酷い顔だ
隈が染み付き幽鬼の様な顔がこちらを覗き込んでいる
特に顔付きを気にする様な状況に面さないので普段は気にもならなかったが
こうなると顔付き以前にただ怖い
少し気になって以前調べた事があった。
隈は身体でも特に皮膚が薄く血管が見えやすい目の下の部分から
睡眠不足による血中酸素濃度が低下した濁った血液が見えているのだと
所詮ウェブ上で拾った知識なので正誤は定かではないが、納得はできる理論だ
個人的には睡眠に困っているつもりは無いのだが、自分の血液は持ち主に反して睡眠を欲しているらしい
こうして益体の無い思考に耽る癖は直したいとは思っている、けれど中々直らない、意識していても思考の渦に呑み込まれてしまう。
、、時計を見る、まだ夜の2時
登校まではあと5時間
5時間か、普段より少し早めに起きてしまった
いつもなら早くとも数時間前程度に起き、日課の散歩をすると丁度いい時間になるけれども
5時間散歩する程のフィジカルは自分には無い
とは思いつつ特にやる事も無いので外に繰り出す支度をする。
歯を磨き、水を飲み、着替え、靴を履く
外はまだまだ暗い、更かしていこうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます