アベンジャー政史さんの映画・ドラマ感想

アベンジャー政史さん

第1回 松本清張原作『鬼畜』(2002年)主演ビートたけし

日本テレビ開局50周年、火曜サスペンス劇場1000回目放送記念作品!だそうです。

埼玉県川口市。街の片隅で印刷所を営む夫婦(ビートたけし、黒木瞳)の元に、3人の子供を連れた女が訪ねて来る。

3人の子供は夫の隠し子?であった。

子供を置き去りにして失踪する女。

押し付けられた形の夫婦は生活苦の中、何とか3人を

育てようとするが....。

ある日3人のうちの末子の赤ん坊を、妻が衝動的に

毛布を被せて殺害するが、それは公的には事故として処理される。

続けて長女の置き去り。

最後に残された長男の運命は、如何に?!

原作も未読、このストーリー自体が初見なので、

最後のあのどんでん返しと、長男のセリフには衝撃と涙が。

あらすじだけ書くと非道い夫婦の話に見えるけど、

何だかだと育てようとするがそうなってしまった

夫婦に比べて、子供を押し付けて失踪した実の母

(後に、やはり子供を返してくれと図々しくも訪ねて来る)や、本当の父親の疑いがある夫の知人(ストーリーの中では確定されないが、子供の母親と男女関係はあったろうと思われる)らの無責任さに比べて、

真面目さ故の悲劇とゆうものを感じさせられた。

勿論一番悲劇なのは子供達なのだが。

本当の鬼畜とは一体誰なのか考えさせられる。

映画『悪人』と似通ったテーマだったね。

こちらの方がずっと先達だけども。

あの長男はあの後きっと強く生きていくだろう。

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