第4話 まーさんは、忘れん坊のリス

まーさんは、リスのようだ。

大きなほっぺではないけれど、こっそりこっそり自分のお気に入りの食べ物を溜め込む。

それはお菓子だったり、調味料だったり、材料系だったりと様々だ。


それらを眺めては幸せそうに、にまにましている。

テンションが上がりすぎると

“おーーさーん!!見て見て!”

と自慢までしてくる。

自慢が材料や調味料だと、正直、僕には全く意味がわからない。


でも、その姿がとても嬉しそうなので、とりあえず頭をなでておく。


まーさんのストックゾーンは、まーさんの幸せゾーン。


ただ、1つ問題がある。

まーさんは忘れん坊なのだ。

賞味期限をすぐ忘れる。


眺め過ぎて、愛ですぎて、気付けば賞味期限間近や過ぎてしまった食べ物。

それを見つけては、目をウルウルさせている。


そして、ぎゅっと抱きしめながらストックゾーンから出してきて、すぐ食べれるものはリスのように口にたくさん詰めて、もぐもぐと食べている。


材料系や調味料だったら、その日からひたすら作り続ける。


まーさんに計画的という言葉はないのかも知れない。


今日も、ストックゾーンから悲鳴が聞こえた。

また何かやらかしたに違いない。


まーさんはこれから数日、何を食べるのかな。












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