第4話 まーさんは、忘れん坊のリス
まーさんは、リスのようだ。
大きなほっぺではないけれど、こっそりこっそり自分のお気に入りの食べ物を溜め込む。
それはお菓子だったり、調味料だったり、材料系だったりと様々だ。
それらを眺めては幸せそうに、にまにましている。
テンションが上がりすぎると
“おーーさーん!!見て見て!”
と自慢までしてくる。
自慢が材料や調味料だと、正直、僕には全く意味がわからない。
でも、その姿がとても嬉しそうなので、とりあえず頭をなでておく。
まーさんのストックゾーンは、まーさんの幸せゾーン。
ただ、1つ問題がある。
まーさんは忘れん坊なのだ。
賞味期限をすぐ忘れる。
眺め過ぎて、愛ですぎて、気付けば賞味期限間近や過ぎてしまった食べ物。
それを見つけては、目をウルウルさせている。
そして、ぎゅっと抱きしめながらストックゾーンから出してきて、すぐ食べれるものはリスのように口にたくさん詰めて、もぐもぐと食べている。
材料系や調味料だったら、その日からひたすら作り続ける。
まーさんに計画的という言葉はないのかも知れない。
今日も、ストックゾーンから悲鳴が聞こえた。
また何かやらかしたに違いない。
まーさんはこれから数日、何を食べるのかな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。