第17話 秋刀魚定食

「学校辞めたんだって?ユーキおにぃ」

「おにぃて…いやいいけど。んーまぁ厳密にはまだ生徒ではあるんだ一応、あの後偉い先生が学校行かなくていいから残って欲しいって。ぼくもそれには賛成だったのでそうして貰ったんだ」


「ふーん、まあソーニャはすぐにおにぃに会える方がいいから嬉しい」

「あー‥それがそうとも行かなくてな、王様の子供になったんだよ僕、なので王都で暮らすから…あまりまた来れないんだ。なるべく来るからゆるして‥ね?」

「ニャー!ソーニャの事嫌い?」

「ん、すきだよ(友達として)」

「ホント?じゃー許したげる」


「ユーキ君今日ご飯の用意しなくていいってソーニャから聞いたけど」

「リーニャさんこんにちは、うんぼくの好きなごはんが手に入ったから皆で食べようと思って」

「まぁそうなのありがとうねユーキくん‥本当にいい子ねー抱きしめていい?」

「えっ、はいもちろん」

「ずるーいソーニャがさきー…ぎゅー」

「ソーニャったら、じゃあ二人一緒にぎゅー!」


あったかいなぁもう。


「ではトリスさん帰ってくる前に用意しますね、あと台所も少し貸してください」

「はーいどーぞー」

「ソーニャも手伝うー」

「ソーニャは宿題ねー」

「ニャア…」


用意するのはオークのバラ肉と…面倒だから野菜類の名前は地球の呼び方にしようかな、里芋と人参でけんちん汁にさんまモドキの塩焼き・ショーユを添えて。

それにメインが白ご飯だ。勿論お箸も作った、使えない人にはスプーンも用意してる。ん、そろそろ帰ってくる頃だな。


「ただいまー母さん、ソーニャ。…お、やっぱりユーキも来てたんだな、いらっしゃい」


「こんにちはトリスさん、もうすぐ晩ご飯できますからねー」

「ユーキが作ってるのか、いいお嫁になるなユーキは」

「はい、いい旦那様に巡り合いたいです」

「お嫁さんはソーニャなの!おにぃとっちゃダメ!」

「あはは、ソーニャは可愛いなー。なでなで」

「まー‥ユーキならいいぞ、でも年相応な付き合い方をしろよ‥な」


バシっと叩かれる、これ子供にしていい威力じゃないよおじさん…。


「ではどうぞ、食べてください。いただきます」

「「「いただきます」」」


さて、まずはサンマに醤油を大根おろしにかけて‥身と一緒に食べる…んー、これは美味い。さんま食べて見たかったんだよな。


「おおそうやって食べるのね、おはし‥だっけ?難しいわねコレ」

「なれると自在に使えるからお勧めしますよリーニャさん」

「そうなの?じゃあがんばる」

「おにぃお魚美味しいにゃー」

「だと思ったよ、猫の獣人だもんね。きっと好きだと思ってた」

「この白ご飯もいいな、パンとは違ってすごく魚と合う気がする」

「お味噌汁?も美味しいわーこんな複雑な味どうやってるのかしらね」


「調味料やお米。少しですみませんがお分けしますね、後でレシピも渡します」

「ありがとうユーキくん」


やっぱり和食好きだなーぼく、病院食でも鰆の塩焼きが一番好きだったし。

ご飯も食べ終わりクリーンを食器にかけて、いつもの如くソーニャとお風呂に入る。これだけは慣れない、ソーニャの裸やしっぽがすごく気になるし体が熱い。

今度ドライヤーでも作ろうかな、シャンプーとコンディショナーも‥ソーニャのしっぽをもっとふわふわにしてみたい。


「あーおにぃHな事考えてるでしょー、ふふふ」

「考えてないよー今度ソーニャのしっぽ手入れさせて?」

「いいよー約束ねー」

「うん約束ー」


お風呂に入った後、試作品のトランプで4人でポーカーして遊んだ。

すごく楽しくて、あっと言う間に時間がすぎた。あとは寝るだけだなー。


王都に帰ってきました、あれからまた2ヶ月程過ぎています。レベル上げしたり

商品開発したりと忙しく過ごしている。

作ったものは

リバーシ・将棋・麻雀

ドライヤー・シャンプー・リンス・台所用洗剤

あと貴族用にメインコンテンツ、ゴルフ場を建設中…おっさんの社交場と言えばゴルフだもんな、王様がはやく作れとうるさい事うるさい事。

年間会員権を取る事により莫大なお金が国にもぼくにも入ってくる。

あとは商品を出すタイミングはもう任せている、いっぺんに流通するのも良くないらしいので。まー丸投げするつもりだったので遠慮なくどーぞだ。


貴族からお金をぶんどるのが重要らしく、その線の商品やイベントなど釘を刺された。ゴルフ場終わったら、競馬か野球‥?おっさんの娯楽ってなんだろー

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