第15話 中退

「と言うわけで、臨時教師として勿論生徒としてもお願いしますね」


「こんなチビが先生…だと…」

「…ショタ先生可愛い抱っこしたい」

「マジかよ、こんなん教師とか舐めてんだろ」

「何言ってんのよ、むしろ良き」

「はぁはぁ‥ユーキ先生はぁはぁ…」


「全部聞こえてますよー、では自己紹介がわりに今回の授業は模擬戦にしまーす。

魔法は遠慮なくー先生の事触れる事ができたら今日で先生辞退しますので全力でくるように。こちらは手加減しますのでご安心くださいー‥万一怪我しても治してあげますのでーでは全員で一斉にどーぞ」


「「「「「「「「「「「は?」」」」」」」」」」」」

「馬鹿にすんなー!スラッシュ!」

「風の刃!」

「俺の蹴り術を喰らえー」

「ううーショタ先生に手なんてあげれなーい」

「触れれば良いのよ触れれば、て事で、抱っこさせろおおお」

「ファイヤーアロー!当たれぇぇ」


…なんでみんな叫びながら撃ってくるんだろう、こっち予測できちゃうじゃん。

さて最大限手加減した最大の火魔法フレアバーストで終わらせるか。


「なにこの魔法…!こんなの無理よ」

「‥‥……オワタ」

「無詠唱これ?‥こんなの当たったら死ぬよねコレ」

「…せめて、抱っこしたかった」


死屍累々な感じだ…手加減スキルがあると言えこれはひどい。


「エリアリカバリー」


完全に元に戻った、人も地形も。


「少しやりすぎました、先生失格ですね。‥シュリナス先生、そんな訳で臨時教師は辞退したいのですが、ぼくには人に教えるのは向いて無いです、まだまだ未熟です」

「うーん…みんな怪我もしとらんし、自分がいかに矮小か知るにもいい模擬戦であったとも思えるがね…まぁユーキくんの負担になるなら私から理事長に話しておこう。そうなるとどうする?正直ココでユーキくんが学べる物があるかどうか…そうだね1週間ほど通ってみなさい、勿論生徒として。君に判断してもらおう、最上級しか見れない本も閲覧できるように先生から理事長に話をつけておく」


「ありがとう先生、そうさせて頂きます」


「先生…ぎゅ。…ふわわ、これで悔いはない」

「あの、男の人に抱かれるのはちょっと…いえ、何でもないです」

「先生辞めるのー?せっかく可愛い先生なのにー」

「生徒としてしばらくの間よろしくです」



…結局1週間で辞めた、生徒はいい人ばかりだった。1人除いて。

本もチュキで必要なトコ撮影したし、実技の授業はもっぱら先生がキラキラした目でいろいろ聞いてきたりしてた。マリサ先生はなんか怖いからぼっちスキルで避けてた。

やはりぼくは一人が楽なのかなー、でもたまにはソーニャと遊びたいし完全に心までぼっちでは無い…はず。


そして月日が流れ商業ギルドにお願いしてたカメラやマイクの製品化、デザートも追加で色々レシピを売ったり、賃貸アパートも無事に建った。

困ったのがその内国王に謁見しなければならない事…気が重い。

国王はまだ若く、善政を敷いているらしいので安心していいそうだ。

新商品が浮かんだら直接国王に見せる事にもなったらしい。

そうそう賃貸なんだけど、3階建てなんだけど、ぼくの住む部屋用に3階部分をぶち抜いてそこそこ広い部屋になった、念願の作業部屋も完備。


新しいスキルも少し増えている

魔力増大Lv4・筋力増大Lv5・瞬歩Lv2・錬金術Lv4だ、はっきり言ってヤバいのばかりだ。とくに瞬歩…とても人の目では追えない、5メートルくらいを瞬間的に移動できる。


アパートも俗にいう2LDKなんだけど、すぐに満員になった、人口増加が悩みの種だったので国王が喜んでるらしい。早速追加で増やした、後は国に任せるよ。

お金も日本円で換算すると12億近く所有している、使わないとダメだなー、何に使うか悩む所。娯楽も商品化したいし一度国王様には会わないとだね。

カメラ・マイクも爆発的にうれているらしい、あちこちでカメラで撮ってる人を見かける、その内カリスマカメラマンとか現れそう、ウケる。


良い事もあれば悪い事もある、悪い方は何とかぼくを誘拐しようとする連中にぼくを監視?している国の人。まぁ国の人のお陰で悪い方はおとなしいけど…バレバレだからね。


孤児院の子供たちの仕事も考えたいし、やる事が多すぎる…楽しいけどね。ベッドに寝たきりの人生とはかけ離れていると思う、子供らしさは多分0だけど。

何がいいかなぁ、おもいつくのは屋台とかアパートの管理お手伝い?。

屋台の方はハンバーガー屋にしようと思う。たっぷりお肉の入ったハンバーガーや、野菜中心のヘルシーなハンバーガー、あとフライドポテト、飲み物は果実水でいいや。と言うのもぼく自身が食べたいからねハンバーガー。








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る