【コミカライズ】え? パーティに支援魔法をかけまくっていた俺を追放? 〜若くてかわいい有望パーティに拾われたので、今さら戻ってこいと言われても、もう遅い〜
15話 白き雷光としての初依頼 影の森へ出発
15話 白き雷光としての初依頼 影の森へ出発
翌日になった。俺はさっそく、ミーシャとニナといっしょに狩りにでかけた。”白き雷光”に加入してから初めての任務だ。
行き先は影の森の奥。シャドウウルフの討伐任務だ。
「ふう。森の奥まで入るのは、緊張するな。前のパーティでも何度か来たことはあるが」
”黒き炎”の面々であれば、シャドウウルフは安定して狩れた。
「ふん! 私たちのパーティも、何度か来ているわよ。支援魔法士も加わったし、恐れるに足りない狩場ね!」
「ロイさんのおかげで、安心して依頼に臨めるのです。今までは、神経を尖らせていたのです」
「そうか。そう言ってもらえると、俺もうれしいよ」
必要とされるってすばらしいな。”黒き炎”では、こんな言葉はかけられなかった。
……いや、1人いたな。後輩のシオンだ。彼女だけは、俺に優しく接してくれた。そういえば、俺が追放されたときに彼女はいなかった。俺がいなくなって、少しは寂しく思ってくれていたりするのだろうか。
まあ、過去のことは置いておこう。今は目の前の依頼だ。期待に応えるためにも、万全を期そう。
「じゃあ、さっそく支援魔法をかけておくぞ」
「ふん! 頼むわね」
「よろしくお願いしますなのです」
俺は支援魔法の詠唱を始める。
「……彼の者たちに祝福を。生命力強化、体力強化、肉体強度強化、魔法攻撃力強化、魔力制御強化、魔力精度強化、視力強化、反応速度強化ーー」
俺はたくさんの支援魔法を発動し、俺たち3人にかける。人数が少ないので、俺自身にかける余裕もある。”黒き炎”は俺を含めて6人パーティだったからな。MPがかつかつだったのだ。
「ふん! 相変わらず、とんでもない支援魔法ね! 本当に、長時間もつのでしょうね?」
「ああ、問題ないとも。任せてくれ」
ニナの問いに、俺はそう答える。この程度であれば、10時間以上は維持することができる。何の問題もない。
「ニナ、ロイさんを信頼するのです。前の採取任務のときにも問題なかったのです」
「ふん! まあ信頼していないわけではないけど、念のためにね。命がかかっているのだから」
ニナの言葉ももっともだ。魔物狩りでは、一瞬の油断や不調が命取りになる可能性もある。支援魔法を決して絶やさないよう、気を引き締める必要がある。
「それにしても、大きな効力なのです。これなら、シャドウウルフぐらいなんてことはないのです」
「そうね。どんどん狩っていくわよ!」
ミーシャとニナがそう言う。俺、ミーシャ、ニナ。3人で影の森の奥へと進んでいく。
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