【番外】出張 壱
大阪から博多へと九州出張が始まった。
人生初めての経験がこの度では多かった。
まずは席の間違い。間違えたのは自分ではなく他人であったが。彼は私の前に来て不思議そうに私の方を見る。そして文句を言い始めた。
しかし乗務員さんに相談するという提案をした。すると彼は正しい席へと連れられて行った。
新幹線小倉駅で前のお客が百円玉を落として行った。拾って渡そうとはしたが彼はすぐさま立ち去ってしまった。扉がしまったので追いかける訳にも行かず財布へ小銭をなおした。
そして博多に着いた。
地下鉄に乗って天神へと行った。
駅員さんにホテルまでの道筋を聞いた。
でも地図で見ると出た出口はどうやらホテルから一番遠かった。
駅の中をひたすら歩いて出た出口は反対側だった。
ホテルまでは徒歩十分ほど。
大阪では曇っていた空も福岡では晴れ上がり夕焼けまで見えた。
まず初めに思ったことは都市は何処だろうと似たような風景になるんだなということだ。大阪でも京都でも福岡でもビルが建ち、自然に配慮してますよと言わんばかりに大きな公園が設置されている。
ホテルまで向かいチェックイン。
部屋はダブルベッド1つとカウンター程度の細さのテーブル一つ。そして大人の男が1人寝転べるか?という程度の廊下のみ。
大画面のテレビが壁に埋め込まれSVODサービスが色々と利用出来、YouTubeも見れるテレビであった。
ホテルに着いたのがだいたい四時。
二日のホテル宿泊できっと水がいると思い近くのスーパーへと。
しかし、異郷の地というのは道が分からない。スーパーを携帯で調べども座標はあっているのにスーパーに辿り着かない。
どうやら福岡のスーパーは地下にあるらしい。
コーヒーを飲むだろうと思い、五パック入のドリップコーヒーと二Lの水も購入。これで六百円。信じられなかった。
ホテルへと戻り旅行先最初のコーヒーを入れる。
パック値三百四十円の価値は確かにあった。
一息ついたところで本日(残り六時間)の予定を立てる。
明日用の予習
晩飯
風呂
就寝
たった四つでメモ帳が埋まってしまった。
では晩餐に参ろうではないか。
この道程で見つけたラーメン屋。注文は固め。本当はバリカタを食べてみたかったが少し不安があった。
二分で出てきたラーメンを五分で吸い尽くす。
券売機にて替え玉を購入。
三分間の瞑想の後二分で完食。
大変美味であった。
ホテルへ帰り二時間の演習。
時刻は十時。風呂へ向かい汗を流す。
あまりの長風呂でどうやらのぼせてしまったらしい。
明日は電解質の飲料でも持ってこようか。
しかし地元の風呂屋には急に叫び出したりする人がいるもんだな。
コーヒー牛乳片手に写真を撮る。
ホテルへ帰り髪を乾かす。寝ようとしたが体が熱く眠りに付けない。最後に時計を見たのは二三時四七分であった。
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