うたってた

ある人達が歌ってた

「一番綺麗な色ってなんだろう?」

僕は答えられなかった


続きを聞けば一つの答えを探すのだ、と。


僕はその人に合った色、より確かな既存色の答えが欲しかった

考えることをやめ世界から離脱したい一団の首の僕は



ある人が詠ってた

「玉の緒よ 絶えねば絶えね ながらへば

忍ぶることの よわりもぞする」

僕は生涯かけても言えないだろう


解釈してみれば恋心を貫くためには死んでも構わない、と。


これまでの十七年、命をかけてやりたいことなんてなかった

負荷に囲まれ昇天したい一団の首の僕は。

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