第27話 常に聖獣をハーレムしてるなんて羨ましい…
やっと王宮に到着しましたわ。
長かったけどなんやかんやで楽しい旅になりましたですわね。
王宮はいつ見ても大きくキラキラとした金銀が沢山使われている豪華な作りとなっている。
目に優しく無いデザインですがまあ、サンクグラスさえ付ければ問題無いでしょう。
後、光の調節は魔法で何とでもなりますし、陛下に挨拶をする前に一度客室に案内されて紅茶を淹れてもらいました。
一仕事終わった後の紅茶は大変美味でございますわ。
ふう…
この五日間は怒涛の五日間でしたわ…
ルードヴィッヒ様から婚約破棄されて家族や七光り公爵に絡まれるは、王宮に急いで書類作って届けるは、お迎えにまさかの第二王子がやってくるは、馬車で移動してるとタイガーファングの群れに襲われるは災難でした。
でも、これであの腐り切った家族と縁が切れたのでそれは良しとしましょうか。
私が抜けた穴のデカさはきっとこれから痛感する事でしょうね。
王宮の客室でのんびりしていると首元のミルクがもぞもぞとして来たので解放して上げる事にしたら嬉しそうに部屋を飛び回っていました。
勿論、結界を張った状態なので相当な事が無ければ危険がない状態にしました。
ふわふわ飛び回って最後に私の胸にもふもふのミルクがダイブして来ました。
あぁー…
モフモフ最高…
ずっとこのままでいたい…
でも、私の希望とは裏腹にノックの音が聞こえ、第二王子が部屋に入ってきました。
思わず顔を引き締めると第二王子が「相変わらずだな」と笑われました。
第二王子はミルクの存在を知っています。
何故なら第二王子も私やお母様と同じくテイムのスキルが使え、獣魔が居ます。
彼の凄い所はテイム出来る獣魔の数です。
本来一般的なテイムのスキルでは一匹が限界ですが第二王子はほぼ無限大にテイム可能となっています。
何故かは分からないですが本人の性質なのかも知れませんわね。
小さい頃からいろんな動物に愛される体質で魔獣にまでも愛されている為、大抵の魔獣は第二王子に従います。
ここまで来ると天賦の才能だと思いますわ。
そんな第二王子が王宮に帰ってくると第二王子の獣魔達があちこちからやって来て軽い渋滞が起こるのもいつもの事です。
今日も女性ならぬ獣魔を侍らせて客室にやって来ましたから。
でも、今日はまだ少ない方なので中型の獣魔が4体ほどです。
まぁ、その4体の能力がヘビー級なのは言うまでも有りませんが…
前世で言う四聖獣と言われ、今世では神の御使いと崇められる有難い聖獣4匹が第二王子の背後でマウントを取り合ってます。
実際はもっと居ますが第二王子の獣魔のトップはこの4匹なので基本的な護衛はこの4匹が担っています。
常に聖獣をハーレムしてるなんて羨ましい…
私ですらテイム出来る数3匹なのに…まあ、3匹しかテイムしてないだけでもしかするともう少しできるかも知れませんが。
しかし、いつ見てもマウント合戦している4匹の彼女達?には感服しますわ。
それだけ主人である第二王子を愛していて、一番になるべく戦っているのですわね。
そんな聖獣達を他所に第二王子はニコニコしながら中にあるソファーに座って寛ぎ出した。
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