第4話

2014年7月22日のことであった。


家庭は、ダンナの家出と義弟の大学中退と義父が会社をクビになった問題でコンメイしている。


その上に、義母の入院のことがある。


義兄の収入だけでは、生計維持は困難である。


専業主婦をやめたアタシは、バイトを始めた。


アタシは、前の職場にいた時の知人からの紹介でフジグラン西条の中にあるパン屋さんのパートを始めた。


それでもまだ足りない…


不足分をおぎなうために、昼3時から最終の今治行きのバスが到着する時間までの間を利用して、西条済生会病院前にあるサークルKでバイトをすることにした。


それだけでもまだまだ足りない…


さらに不足分をおぎなうために、新居浜市内のデリヘル店に入店した。


家族4人分の生活費と義母の入院費を稼がないと…


それと並行して、義兄の結婚問題がより深刻になった。


義兄は、39歳であとがない…


だけど、身の丈に合うお相手が近くにいない…


どうすればいいのか分からない…


桂一郎さんは、西条市ひうちのアサヒビール四国工場の運送会社の配送センターで働いている。


お給料は、月給16万円のみ…


その中から、横町のバス停から玉姫殿前のバス停までのバスの定期券代と各種保険料とお昼のお弁当1食500円などから差し引かれて、手取りは12万7800円である。


『こんなはした金でどうやって嫁さんを養うのだ…無理だ!!』


義兄は、くり返してそのように言うた。


この時、義兄は就労意欲をなくした。


アタシはものすごく困り果てた。


7月4日に発生した禎次さんの奥さまがレイプの被害を受けて亡くなった事件の翌日から、義兄の表情はよりネクラになった。


朝方、家から出る義兄にアタシは『行ってらっしゃい。』と優しく声をかけた。


しかし、義兄はアタシの呼びかけに対して何も言わずに家から出た。


義兄の表情がよりネクラになった。


髪の毛はほがそ(ボサボサ)になって、くつがボロボロ…


義兄の身なりは、だらしなくなった。


アタシは、ダンナの家の嫁として続けて行くことに限界を感じた。


この際だから、武方さんに離婚のことを相談しようか…


7月27日のことであった。


ところ変わって、西条済生会病院前にあるサークルKにて…


店に、武方さんがやって来た。


武方さんは、義兄が働いているアサヒビール四国工場にある運送会社の社長さんである。


アタシとダンナのお見合い結婚や義兄の就職のお世話やダンナのいとこさんたちのお祝い事のお世話をこまごまとして下さった。


武方さんが店に来た時、アタシは駐車場のゴミ箱の整理をしていた。


アタシは、武方さんにダンナと離婚することを伝えた。


しかし、武方さんはアタシに『どうして雄一郎さんと離婚すると言うのかなぁ~』と口ごもった声で言うた。


ほやけん(だから)、アタシは武方さんにケンカ越しの口調で言い返した。


「武方さん、アタシはダンナのことがキライになったから離婚するのよ!!上の人に辞表を叩きつけて職場放棄をした…荷物をまとめて家出して行方不明になった…いまこく(今治国際ホテル)にいた時、ウェディングプランナーの資格が取りたかったのに、止められたことに腹を立てて、挙式披露宴の打ち合わせに来ていたカップルさんに暴力をふるった…それで3~4組のカップルさんの挙式披露宴をキャンセルに追い込ませた…自分が悪いことをしておいて『武方のバカのせいでオレの人生はズタズタにこわされた!!』と言うてわめき散らす…アタシはダンナとリコンするけん…同時にクソッタレとの家ともゼツエンするから!!」


アタシの言葉に対して、武方さんは困った声で言うた。


「としこさん…としこさんは本当雄一郎さんと離婚をする気でいるの?」

「ええ!!本気よ!!アタシはあななクソッタレと離婚したあとは女ひとりで生きて行くと決めたけん!!それよりも、義兄はいつになったらお嫁さんもらえるのよ!?」

「(つらそうな声で)えっ?いつになったらって…」

「(怒りをこめて言う)あんたは、がまんして安いお給料で働いている義兄の気持ちが分からないのね!!」


武方さんは、いいわけがましい声でアタシに言うた。


「桂一郎さんの気持ちはよく分かるよぉ~…桂一郎さんを何とかしてあげたいと考えているのだよぉ…」

「ほんなら、すぐに動きなさいよ!!」

「分かっているよぉ…だけど、上半期の決算とか会社のことで頭がいっぱいだから…」


武方さんは、ますます口ごもった声でアタシに言うた。


それを聞いたアタシは、ますます怒った口調で武方さんに言い返した。


「武方さん!!義兄は39歳よ!!」

「分かっているよぉ~」

「40歳になったら、結婚の条件が悪くなるのよ!!」

「分かっているよぉ~」

「ほんなら、今すぐにお見合いをお願いできる人を探してよ!!時間がないのよ!!」

「分かっているよぉ~だけど、今すぐは無理なんだよぅ~」

「はぐいたらしいユウジュウフダンおじさんね!!」

「それじゃ、どうしてほしいんだよぅ~」

「ますますはぐいたらしいわね!!あんたは何だかんだ言うけど、結局は口先だけで実行に移さないナマクラよ!!」

「だけどね、結婚は難しい問題だよ…条件が今も厳しいんだよ…」

「くり返して言うけど、アタシはクソッタレダンナとリコンしたあとはゼツエンして女ひとりで生きて行くから…」

「分かっているよぉ~」

「義兄と再婚するのは死んでもイヤよ!!」

「分かっているよぉ~」

「よぉがまんできない男のシングルきょうだいと再婚しろと言うのであれば死んでやる!!」

「分かっているよぉ…としこさんの気持ちはよくわかるよぉ…」

「それだったらアタシを自由にしてよ!!」

「分かっているよぉ~とし子さんにはなにも求めないから…」


アタシは、武方さんによりし烈な怒りをぶつけた。


「アタシは、あんたを死ぬまでうらみ通すから…前の職場にいた時のカレと結婚したかったのに、どうしてカレの家に行ってあななクソッタレのために別れてくれと言うたのよ!?」

「あやまるよぉ…」

「ほんなら土下座してあやまってよ!!」

「だけどあのときは、としこさんが付き合っていたカレは…まだ若いから…」

「それがひとに対してわびる態度かしら!?」

「だから、あの時は雄一郎さんがかわいそうだったから…」

「これ以上クソッタレをヨウゴし続けるのであれば、裁判所へ訴えるわよ!!」

「分かっているよぉ…だけどね…雄一郎さんは…」


武方さんがダンナ…いいえ、あいつ(ダンナは以後あいつと表記する)のことを矢継ぎ早に出したので、アタシは思い切りキレた。


「あんたね!!アタシの気持ちを逆なでにしておいて、あやまらないなんてサイテーね!!」

「あやまるよぅ~」

「アタシは、あななクソッタレの家とゼツエンすると言うたらゼツエンするのよ!!」

「としこさん、お願いです…落ち着いてください…」

「はぐいたらしいクソジジイね!!これ以上アタシにアレコレと強要し続けるようであれば、アタシの知人の男に電話するわよ!!知人の男の知人の知人のそのまた知人のヤクザに頼んであんた方の会社をダンプカーでめちゃくちゃにつぶすわよ…覚悟しておきなさい!!」


アタシは、近くにある散水用のホースを手に取って、武方さんのあしもとに水をまいてイカクした。


その後、ごみ箱がおかれていた場所にたまっている泥を洗い流した。


次の日の朝のことであった。


この日はフジグランのバイトが休みであった。


前の夜は、サークルKのバイトの後に新居浜市にあるデリヘル店で夜の8時から早朝5時まで夜通し働いたので、体がクタクタになった。


アタシは、早朝7時に壬生川のあいつの家に帰宅した。


家に帰った時、義兄は会社に出勤をする時間であった。


義兄は、ムスッとした表情で会社に出勤した。


アタシが家に入った時であった。


台所に義父がいた。


義父は、大きないびきをかいて寝ていた。


義父は、あいつが家出して行方不明になった翌日以降、浴びるように酒をのんで酔いつぶれた。


クタクタになっていたアタシは、布団をしいた後黄色の長袖の上着とデニムのスカートの姿のまま布団に入った。


そして、そのままスヤスヤと眠った。


そんな時であった。


義弟が、アタシが寝ている部屋に忍び込んだ。


義弟は、あおむけで眠っているアタシが着ているデニムのスカートをまくり上げた。


(スーッ…)


「ああ…ああ…」


義弟は、スカートの中からあらわになって行くナマ脚をみてコーフンしていた…


スカートの中から、アゲハもようのプリントショーツがあらわになった…


つづいて、義弟はスヤスヤと眠っているアタシの身体に抱きついて、Tシャツを無理やり脱がした…


脱がされたTシャツの中から、86のGカップのふくよか過ぎる乳房を包んでいるベージュのユニクロワイヤレスブラの3Dホールドブラがあらわになった…


(ブチッ…)


義弟は、Gカップのふくよか過ぎる乳房を包んでいるブラジャーを無理やりちぎって後ろのホックを壊した…


ちぎれたブラジャーの中から、Gカップのふくよか過ぎる乳房があらわになった…


義弟は、アタシの身体をむさぼりまくった。


それから120分後…


義弟は、スヤスヤと眠っているアタシの身体のはだかになっている部分とくちもとに大容量の白濁液をぶっかけた…


「ハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハア…」


義弟は、より激しい息づかいをしながらうつ伏せになって倒れた…


アタシは、全身がグチョグチョに汚れていることに気づかないまま、スヤスヤと眠り続けた…

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