温み

かじかんだ手のひらに

息を吹き掛けてくれた


そんな気がして僕は目覚めた


なんだか随分と永い夢でも

観ていたような気怠さだが


ここは何処なんだ



母が泣いている


妻が誰かの手をにぎっている


幼い娘は父にだっこされてる



そのとこに寝ているのは


僕なのか




あぁ……

浮いている




そうか


死んでしまったんだな


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