朔の夜に
念う新月。
裏を返せば朔、失意の暗闇。
誰かが笑い誰かが泣く、
そんな夜がまたやって来る 。
月のない夜はやけに星が近い。
一筋の流れ星を合図に
満天の星々が歌い出す
脳内に静かに響くのは
ペールギュント『ソルヴェイグの歌』
冬が過ぎると春は急ぎ足で去り
夏が行けば年の終わりを迎えるだけ
でも私は信じている
いつかあなたは私の胸に帰ってくると
私は待ち続ける約束したから
流れた星は、誰の涙か……
『幸せにお成りなさいな』
ふと、懐かしい声が聞こえた気がした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます