第86話 手毬は‥

手毬の方はジェロームに抱き抱えられていた

「手毬ちゃん?」「どうしたのだ?」


「あの・・手毬さんですが」ナジム

「怪我をしています そっと お願いします」ジェローム


抱き抱えられて それに気を失っている ぐったりと眠っている手毬がいた。

「御父様 手毬さんは・・・」有栖

「え?」


涙がボロボロと零れる有栖

「手毬さんは・・手毬さんは・・」

「手毬さんは 私の双子の妹だったです」叫ぶように泣きながら話す有栖


養父の父親を始め、三人が言葉を失い、驚愕の表情をした。

「な・・なんだって」

「まさか」「そんな まさか どうして?」三人 養父と子爵、京矢達の驚きの声


そんな中で泣きじゃくる有栖

「‥火事で死んだと思っていました 生き別れていたの」有栖


「確かに よく似ていると・・

実は 有栖の為にも 手毬君を養女にと考えていた」

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