(二)-9
県警の今和泉先輩から漏れたか? いやそれはないはずだ。証拠なども一切残していないはずだ。
だから法子のその言葉は恐らく冗談半分の当てずっぽうのはずだ。
「実はさ、署内でもつかめていないんだよ。組の人間に聞いても誰も知らないって話だ。定期的に電話が来るらしいんだけど、それもつかめていない。署内では番頭が組長だろうと、結論づけているよ」
そう告げると、法子は少し落ち込んだように見えた。正義の話を信じたようだった。良かった。
しかし、監査が入るかもしれない。その点については、署に戻った後に課長に報告しなくてはならないだろう。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます