(三)-3
小柄な北方さんは校門の前でうつむき加減にもじもじしていた。まだムサシ君がこちらに歩いてきているということに気づいていないようだった。きっとムサシ君に告白するイメージを頭の中に描いているのかもしれない。
そんなライバルもいるので……、もちろん恋のライバルではなく、ムサシ君に話しかける用事があるライバル、という意味だけど、ライバルがいるので、彼が近づく前に少し遠くから彼に手を振り、気づいてもらうことにした。
頭の上で大きく手を振り大きな声で「ムサシ君!」と呼んだ。
「松本さん」
ムサシ君たちが近づいてきて、ムサシ君は「何かあったの?」と応えてくれた。
(続く)
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