雨乞いのお祭り
2年半ぶりの旅行先は、長野県上田市の別所温泉。
『湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯』
清少納言は枕草子でそう記しています。
別所温泉は別名「七久里の湯」なので、ここがその「ななくりの湯」といわれているそうです(三重県榊原温泉という説もあります)。
清少納言というワードにテンションが上がりますが、今回の旅のメインは温泉では無く、善光寺&北向観音の両詣りです。
「善光寺に行ってみたいなぁ」
長野出身の同僚にそう話したら、是非一緒に「北向観音(別所温泉にある天台宗の寺院)」にもお詣りして欲しいとオススメされていたのです(正式参拝はセットとのこと)。
という訳で、宿からてくてく歩いて、朝イチで北向観音へ向かいました。
すると向こうから、笛の音とともに不思議な集団がやってきます。
長〜い青竹に色とりどりの布を輪っかにして結んだものを持った人達の行列です。
神職っぽい人も一緒に歩いているので、どうやら地元のお祭りのよう。
長閑な温泉街の朝。
軽快な笛の音の響き。
ゆらゆら揺れる青、白、赤、黄色の長い布。
とても美しくて、ほうっと眺めました。
北向観音に参拝したあと宿に戻り、先程のお祭りが何なのか調べると……
•『岳の幟』(たけののぼり)
別所温泉に伝わる雨乞いの祭り。
国の重要無形民俗文化財。
今から500年以上前、干ばつに苦しんだ際、雨の神様に貴重な反物をささげて祈ったことが始まりとされている。
とのこと。
なんと✨ 物凄く由緒正しいお祭りでした。
どうやらコロナにより2年連続中止になり、今年は久々の開催らしいです。
そして例年は、70本程ののぼりを手に持ちながら温泉街を練り歩くそうなのですが、今年は、感染対策としてのぼりを10本余りに減らして実施した模様。
これは…… 見ることが出来たのは、とても運が良かったのかも。
その後、長野市の善光寺にも参拝したのですが、とにかく人が多くて💦 お詣りだけ済ませ素早く去りました。連休に行く所では無かったです。
という訳で、温泉も上田城跡も、北向観音も良かったのですが、今回の旅のハイライトは『岳の幟』です。
伝統ある、雨乞いのお祭り✨ とても良いもの見る事が出来た旅でした。
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