クラスの人気者とデートすることとなった。

九日目 クラスの人気者と一緒に朝を迎えた。

 うっすらと小鳥のさえずりが聞こえる。どうやら朝を迎えたようだ。

 重かった瞼を上げ、起きたばかりの眠い体を伸ばす。


 ぼんやりとした視界にピントがはっきり合うと、目の前に美少女の姿が見える。白華だ。舞鶴 白華、クラスの人気者であり、俺の許嫁となった美少女である。

「旦那様、おはようございます」

 そんな白華は朝起きてそうそう俺の唇にキスをする。一日が始まったばかりだと言うのに、彼女の顔はキスのせいなのか火照っていてすごく可愛らしい。


 寝起きのキスを交わした後、白華は突然服を脱ぎ始める。

「さてと。今日は一日中本能に従ってし・ま・し・ょ・う・ね?」

 そして一糸まとわぬ姿になった彼女は、俺の腹の下あたりに座りながらそう言った。

 勿論こんな美少女にそんな事を言われてはいいえと言答える男などいない。それは俺も例外ではないのだ。


 そして、俺は白華のその誘惑に負けてしまうのであった―――――――――




 !?


 一瞬にして意識が覚醒し、目が覚める。

 俺は勢いよくベッドから体を起し、心臓に手を当てながら、バクバクする心臓を落ち着かせようと一旦深呼吸をする。それよりさっきの夢は何だったんだ。

 白華が起きたばっかりの俺と――――。

 いやいやいや!!

 どうしてこうなった。

 そんな事を思いながら周りを見渡す。

 何故か枕が二つあるシングルベッド。大量の本が収納された本棚。無地の白壁。シンプルな木目調の家具。カーテンが開いている窓には太陽の光がこれでもかというほど入ってきている。


 そして棚の上のデジタル時計を見ると今日は土曜日の朝六時らしい。

 今日は休みなので学校はない上、俺は帰宅部なので今日の予定は特に―――そうだ、白華による白華のための白華とのデート。

 昨日の夕飯の時に「明日デートに行きましょう」とド直球で言われた覚えがある。どうせ白華のことだ。嫌でも連れて行かれるだろう。

 そんなことを思いつつリビングへ。


 リビングへ向かうと、先程の夢に出てきた美少女、白華がいる。

「朱兎くん。おはようございます!」

「ん、おはよう。白華」


 こうして白華との生活の二日目は、こうして始まっていくのであった―――。











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