第33話 休日終わりの僕の戯言
幸せは何か……人生っていうのは何か……
昔の僕は何一つ考えなどしていなかった……
恐らく、パーソナリティに
我慢という言葉より先にその言葉の行為を覚えた。
周りにも……親にも……僕は顔色だけを伺って……
何かしらの感情をぶつけられることだけを恐れ生きてきた……
幼稚園時代も……我慢をして、小学生になるのを待った。
小学時代も……我慢をして、中学生になった……
中学生時代も……我慢して、力量にあった高校に入った……
高校を終え……親に迷惑をかけまいと進学は諦め就職した……
その先に逃げ道がなくなる事すら考えず……
言い訳?好きに取れよ……
僕は僕を演じ生きているだけだ……
いいだろ……今だって
いったい何を恐れているのかなんてわかりゃしないんだ……
傷つくのが怖いくせに自虐を繰り返す……
生きることが面倒なくせに、命乞いばかりしている……
知っているよ……言うな。
それを理解するくらいには……大人になったさ。
明日、急に
例え、それを君ができたとして……
努力の上、苦痛の上……成し遂げたとして……
別の
所詮……この世界で君にはできて……僕にはできない……
そんな簡単な仕組みなんだよ……
わかってくれなんて言わない……理解してくれ……
そんな僕を卑怯だと否定するか?
努力の末、そこにいる自分と比較し、
震えているだけの僕を卑怯者だと軽蔑するか?
僕を無能だと誹謗中傷するのか?
知っているよ……理解しているよ……
知れよ……理解しろよ……
それが解かれば僕は変わるのか?
それを理解すれば、僕は別人になれるのか?
だとすれば、僕はとっくに
月に5回しかない休み……知っているよ、僕より大変な人はいっぱいいる……
僕より絶望している人間なんて沢山いる……
だからって僕は幸せにはなれない……だからって僕が強くはなれない……
そんな事を全部忘れたくて買った酒を飲みながら……
ついでに買った少量のあたりめを食べながら……
あぁ……美味しいなと思う、そんな小さな幸せだけが……
それだけのために僕は
嫌なことから常に逃げてきたはずなのに……
これだけは帰られなくて……逃げられなくて……
でも君には成りたくなくて……思い描く
そんな独り言がただ気持ち悪くて……
過ぎ去った
訪れないことに気づけなくて……
変わりたくて……変われなくて……
逃げたくて……逃げ出せなくて……
辛すぎて……終わりたくて……
怖くて……生きていたくて……
だから僕は君になれない……
僕はこの世界で生きる術を持っていない……
だからぼくは伝わらない
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます