人間AIの観察日記

あーく

僕は人間AI

突然だが、あなたはゲームは得意だろうか?


あるいは学校の勉強でもいい。


いきなりこんなことを聞かれて戸惑うかと思うが、どうか聞いてほしい。


最新の技術によって、自分で学習するというAIが発達しているが、自分もそのAIなのではと疑うことがある。


しかし、僕は人間。


人間の形をした人間AI。


例えば、あなたは今、ゲームをしているとする。


赤い帽子を被ったひげのおじさんが左から右へと動くゲームだ。


おじさんは道の上を歩いているのだが、道は途中で穴が開いたりしている。


穴に落ちるともう一度スタートからやり直しだ。


普通、おじさんがジャンプするボタンを押し、穴の上を飛び越える操作をしなければならない。


しかし、あなたはうっかり操作ミスをしてしまい、おじさんは下に落ちてしまう。


このとき、あなたはどうする?


きっとこう思うはず。


「次は落ちないように早めにジャンプしよう。」


これが学習。


もう一つ例を出す。


あなたが学校で数学のテストを先生に提出したとする。


翌日、答案用紙に○×がついて返って来る。


すると、数学の点数をなんとか上げたいあなたはこう思う。


「なぜこの問題を間違えたのだろうか?」「正解はどうやって導いたらよいのだろうか?」


そして、正解を覚える。


これも学習。


……何?こんなことは思わない?


「所詮ゲームだし、失敗することもあるよね。次頑張ろう」とか「テスト終わったから羽を伸ばして遊べるぞー!」とか思う?


……そうか。もしかしたらそういう人もいるかもしれないな。


何を思うかは人それぞれだが、僕は少なくとも学習するタイプだ。


結果を見て分析することがもはや癖になっている。


「あの人はスニーカーとTシャツを身に付けているから、見た目に執着しないタイプだろう」「ゆで卵が上手くむけない。どうやったら上手くむけるか調べてみよう」


学習はネズミでもできる。


よく心理学で行われるのは、ネズミに電流を流し、迷路を進ませるという実験。


ネズミが間違った道を通ると、電流を流す。


(電気やネズミと聞いて黄色いアイツを思い浮かべてしまうのだが、あいつには電気が効かない。)


すると、ネズミは電気ショックを恐れ、間違った道は通らないようになる。


こうして最終的にネズミは迷路を解いてしまう。


ネズミにも学習能力がある。


この学習能力はウミウシにすらあるらしい。


もちろんあなたにも学習能力はある。


例えば、何か好きな食べ物を思い浮かべてほしい。


その好きな食べ物は、あなたが過去に一度でもその食べ物を口にしたことがあるはずだ。


それは、あなたがその食べ物を食べ、美味しいと学習したからに他ならない。


ほら。あなたにも学習能力はあった。


というわけで、これから色々思ったこと、分析してみたことを書いてみようと思う。

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