1月24日・26日・27日

 電力王、電力の鬼の異名を持つ人物を吉田鋼太郎が快演…いや、怪演していた。なるほど。確かにこれは、吉田さんにぴったりの役だ。伊東(四朗)さんの吉田茂も面白かった。再生機の電源を切り、布団に潜り込んだ。屋根や庇を叩く雨音を聞きながら、眠りの滝壺に落ちた。

 意識が戻ると、令和4年になっていた。無論ウソである。洗顔後、台所のケトルに水を足した。沸き立ての湯で、カップコーヒーを淹れた。菓子パンを食べながら、熱いやつを飲んだ。


 ラジオの討論番組を聴きながら、二杯目を飲んだ。電源を切り、世界樹の続きを始めた。編制後、第6のダンジョンに遊撃隊を派遣した。12階に築いた攻撃砦に最後の大化物を誘引し、守備隊と協力して、これを討ち果たした。

 同迷路は「竜の墓場」とでも呼びたくなる秀抜な図案を有している。ゲーム世界ならではの壮大な眺めであり、作り手のセンスの良さが香り立つ。冒険記録の保存後、愛機を起動させた。エブリスタを呼び出し、草随筆を転載した。


☖グローリーR〔ソードマン〕レベル47・HP251・TP244/七星宝刀

☖デスクロスV〔シノビ〕レベル52・HP318・TP244/人斬り包丁

☖アフロダイA〔メディック〕レベル55・HP221/武器:クリスタルロッド

☖ブラスターA〔ルーンマスター〕レベル45・HP171/ミラージュロッド


 出かける前に体温を測った。オムロンの画面に「36・0」が表示された。貸しDVD屋に行き、今週観るものを借りた。帰路の途中、ドラッグストアに寄り、食品と焼酎と日用品を買った。

 アパートに荷物を置いてから、近傍のレストランへ向かった。自動扉の表面に「緊急事態宣言が解除されるまで休業します」というメッセージが貼りつけられていた。初場所の優勝者インタビューを聴きながら、家に戻った。洗面所に入り、五日分の髭を剃り落とした。


♞今宵の酒はトリスの白湯割り。酒肴はジャガイモの煮物、マグロとホタテの刺身。


 電車に乗った。座席に腰をおろし、復活の続きを読んだ。112頁に至って「世界的大流行」という鍵言葉が登場した。但し、ルビはパンデミックではなく「パンデミー」になっていた。

 終点下車。駅を離れ、職場に向かった。広場に足を進め、入金機に買物カードを挿し込んだ。今週分のチャージを終えてから、売店に入った。空いている卓席に朝食を運んだ。エクレアを食べつつ、コーヒーを半分飲んだ。残り半分を飲みながら、森本さんの番組を聴いた。


 食堂に行き、Bランチを買った。窓際の席に座り、食事を始めた。今日のBは洋風焼魚と玉葱とじゃが芋の即興風惣菜。肉厚ガラスの向こうで、暴君竜と剣竜が生死を懸けた大死闘を演じていた。勿論ウソである。余った飯に味噌汁をぶっかけ、ザバザバと流し込んだ。腰を上げ、空の食器を載せたトレイを返却棚におさめた。

 休憩場所に移動した。先客ゼロ。長椅子に座り、軽井沢収録の「近隣ニ食友有リ中華料理ヲ作リテ食ス」の続き。読後、約十分仮眠。


 気がつくと、地元駅のひとつ前の駅に停車していた。下車後、飲食街に向かった。第一と第二の居酒屋に行き、テイクアウト商品を二つ買った。スクランブル交差点を渡り、家に繋がる道を歩いた。急の雨を警戒して、傘を持参したが、結局出番はなかった。

 開錠後、部屋に入った。ラジオを聴きながら、腕立て伏せをやった。話題は「某国の現状とこれからの動向」について。酒飯の後に、小林桂樹、三田佳子共演の『冬の桃』(第3話)を観るつもりである。


♞今宵の酒は「赤霧島」の水割り。酒肴はスケトウダラの煮つけ。飯はステーキ丼。


 下車後、改札を抜けた。構内に流れる「新型コロナウイルスに関するお願い」を聴きながら、地上を目指した。駅を離れ、坂道を歩いた。ラジオの情報番組を聴きながら、歩行を続けた。話題は「国民のために働く内閣の冷たい補正予算」について。

 カフェに入り、朝食を買った。壁際の席に座り、乳酸菌マドレーヌを食べた。コーヒーを飲みながら、軽井沢収録の「新緑の季節、遠くの岩魚に近くの山女魚」を読んだ。山女魚の塩焼きが美味しそうだった。


 券売機に買物カードを挿し込み、Bランチを買った。今日のBは地球魚類の揚げ物に特製ソースをかけたやつ。小鉢は温泉卵。例のごとく、ご飯より先にオカズが消えた。卵を飯の上に乗せ、黄身の部分を箸で潰した。適量の醤油を垂らし、ガガッとかき込んだ。味噌汁を飲み込みざまに、席を立った。返却棚にトレイをおさめてから、食堂を出た。

 休憩場所の長椅子に座り、軽井沢収録の「夏、テニスと花火とバーベキュー」を読んだ。茶粥に興味を覚えた。


 車内で軽井沢を読了した。ニース風ラタトゥイユ(夏野菜のゴッタ煮を冷やしたもの)に食欲を誘われた。地元駅下車。寒風に耐えつつ、園内に足を進めた。砂場の椅子に座り、弁当屋に電話をかけた。応答あり。ラジオを聴きながら、帰路を歩いた。話題は「フューチャー・デザイン」について。

 家に着いた。明日の気象情報を聴きながら、腕立て伏せをやった。雑用をひとつ片づけてから、温水を浴びた。酒飯の後に『冬の桃』の第4話を観るつもりである。


♞今宵の酒は赤霧島の水割り。肴は黄肌鮪のたたき。飯はコロッケ&生姜焼き弁当。

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