第25話欲望に忠実なだけ
なんだ夢か。
あんなに都合良くいかんよな現実は。
神奈子と仁科と道面と4Pしてる夢だった。
しかし感触は生々しかった。
3人共いい尻してる。
欲求不満なのかな?
そりゃあそうでしょ。
18歳なんて一番やりたい盛りだと本に書いてあった。
神奈子に面と向かって「やらせて下さい」なんて言ったら殴られそう。
そういやどのくらいやってないんだ?えーっとお年玉でラブホ行って以来だから……。
なんと7か月寝てない。
あいつ性欲ないのかね。
お互い実家暮らしだから場所がないのだ。
親父もお袋も家で酒ばかり飲んでるし、神奈子呼んで自室でやってもいいんだけど。
やはり家では難しい。
「アパートの鍵貸します」というアメリカ映画は一人暮らしの男が上司の密会の場として自室を提供するというタイトル通りの内容。
誰かいないかね、そういう一人暮らしの男……。
床上も一人暮らしだが、あいつが自分の部屋を提供するとは思えん。
「彼女なんかいらない。女なんて面倒臭いだけ」とか悟りきってるようなこといってるが。
本心は分からん。
なんでも話によると男は60歳になろうが、70歳になろうが若い女を求めるらしい。
もちろん相手にされないだろうけど……。
それでも若いことがそんなにいいことだとは思えない。
知らないことだらけだし、経験も少ないしセックスの師である人妻の大先生は
「若いってのはもろ刃の剣なのよ」
と切々と言っていた。
大先生に会いたいなあ。
久々に会ったら、話なんかせず……多分……ねえ。
気が付いたら、自転車で大先生の家の近くに来ていた。
今昼2時。
ええい、当たって砕けろ。
大先生の家のベルを鳴らす。
誰かの足音がしてる。
2021(R3)8/14(土)
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