第26篇Fall Deep

星が落ちた

雲より下へ

見えない流れ星


はるか彼方に向かい

流れ星の屑が舞い

種が蒔かれる


さようなら

愛しき月日

忘れるはずがない


激しい雨の後の

優しい木漏れ日が

街路を浸す


時折

悲しくなる

時折

心が遠くを向く


結局

力なく

強がって

想い出にすがる

過去にすがる


英雄の碑を臨み

食に困らぬ生活

無理のない歩幅

働き者は報われない

この葛藤はなんだ

話す事すべて

抑えられる事も多い

喋る言葉も持ち合わせず

ほぼ徒労に終わる

朝が来る度

昼が来る度

夜が来る度

時の流れの儚さを思う

時の戦士達は

誰もが傷つき

心が

傷ついても

課題は残る

心地よい寝床で

ゆっくり休めたら

今夜こそは

夜を飲み込んでやる

開かずの扉を蹴り上げる

あいつの

甘い微笑みに

気をつけろ

あいつの

無言の誘惑に

気をつけろ


2017(H29)12/1(金)


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