第6篇オールナイト( SUMMER VACATION ALL NIGHT
ある日
とても開放的な日
雑誌にメッセージが載っていた
実に可愛らしいメッセージだった
ただの気まぐれとも思ったが
既に行く気になっていた
座席駅でバスに乗って
真っ暗な窓の外を眺める
何の不安もない
かっての安心感に浸っていた
宴は終わり薄霧の街に出る
以前あったような情景が拡がる
霧の交差点
どこまでも続く地下道
ようやくトイレを見つけて
パス停に向かう
カラスがゴミ箱を突いてる
自販機の前に立つ
いい天気ではない
でも安心感があった
緑の飲料水を片手に
傘をテントにして
ベンチで丸くなる
空は薄暗かった
朝はまだ訪れてなかったのだ
2021(R3)5/9(土)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます