第254話 夢の終わり4

この学校に通うのは、一番は俺の為だ、だが、しかし、次の二番目の理由は以前より、いや、以前にはそれほど大した意味は正直無かったが、今となっては俺の中で大きな比重をしめていた。


満島先生との約束。


今、一番、俺の気持ちを支配しているのは満島先生との約束を果たせない事。16年の時を経て満島先生の後悔を俺が卒業することで、満島先生の願いを成就するはずだったこと。


それがあと2か月で出来たはずなのに。俺は、今は弁明すらできない満島先生に対して申し訳なくて、その思いがあふれ出た。

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