第250話 ご学友2
「理由もないのに、そんな事許せない!!」
「ふざけるな!」
「佐藤さんは俺達の人生の先輩なんだ。だから、俺達は佐藤さんを尊敬している。それをなんだ。こんなやり方!!」
小学六年生にもなると立派な事を言えるんだな。俺は次々にあがる擁護の声に嬉し涙が出てきた。
「陽葵先生はご存知なのでしょうか?」
「伊藤先生なんかが口を出すような話しじゃないよ。これは教師の間の共通認識なのだから」
今日は、陽葵先生は出張で不在だった。
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