第98話 やるしかない
リリィさんが防波堤に来なくなって1か月になる。俺は、その後も毎日リリィさんが来そうな時間を狙って行っていたが、それでも会う事は無かった。
土曜日の午前10時過ぎ、俺は、悪いとは思ったが、リリィさんのアパートの前で、リリィさんの一階の真ん中の部屋のドアの前で、今、まさにチャイムを押したところだ。
外開きのアルミの外装が茶色の、どこにでもあるアパートのドアの取っ手の、左側の目線の高さの壁にインターホンはあって、そこを押したのだが何ら中からの反応は無かった。
留守か……
出直すかどうか……
俺は今日は……一つの答えを持ってきていた。
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