第57話 子供の頃の俺の夢1
お昼休み校長先生が俺を呼び出した。廊下に立って手招きしている。
「何でしょうか?」
「ちょっと来て」
俺は校長室へと連れていかれた。
あ~、リリィさんの件か、未だ0回答だからな。あれから3か月近くになるもんな。俺はこの呼び出しの意味を推測しながら校長先生の後ろをついて行く。
校長室でソファーに座るように促され、
「佐藤君、君さ、将来の夢どうしたの?」
「え?」
先生は俺の想像を超えた質問をしてきた。
「作文、白紙じゃないですか」
「そんな大きな話になってましたか、すいません」
俺は、このあいだの国語の授業で将来の夢というお題の作文を白紙回答していた。それには、深いわけが……ねえな。
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