第65話 真菜のラブホ体験

 電車に乗り地元の駅に着くと大勢の人で賑わっていた。


 時間は午後一時だ。真菜の心の声に導かれ、ショッピングモールの広場が見渡せる四階のレストラン街に行った。真菜の姿を見つけ声をかけると、人差し指を口にあてて「しっ」と俺を制した。


 広場を見ると不思議な光景が目に入った。


 五十人くらいの女子が各々バラバラに祈りを捧げているのだ。泣いている子もいる。真菜は十字を切り「JAPAN」とつぶやくと広場にいる女子達が一斉に解散した。

 

「ノンさん、お帰りなさい。広場にいた女子達は最近咲さんに霊力を授けられたんです。わたしが霊力のルールを教えているのです。中高生が多いですが、ほとんど素直で純粋な子で教え甲斐があります。ノンさんのお蔭でバージンを卒業したので経験者の女子にもアドバイス出来る様になりました。これから昼食を取るのですが、一緒に行きませんか。」

 

「良いよ、どこに行く?」

 

「食堂でも行きましょうか?サバの塩焼きが美味しいんです。ノンさんは軽くビールでも飲んでいて下さい。」

 

 俺と真菜は、繫華街に有る食堂に入った。


 真菜はサバ定食を、俺はビールとつまみにホッケ焼を注文した。咲とアルバイトの絵里は午後三時半の休憩まで水晶占いをやるそうだ。休憩が終わると午後五時に真菜と絵里が交代して午後七時までやるパターンだそうだ。

 

 真菜は来年、大学の受験が控えている。合格したら一人暮らしをして良いと両親に言われていると話した。目指すは東大で、すべり止めに幾つかの大学を受けるらしい。

 

「大学に受かったら、ノンさんの家の近くで一人暮らしをしようと思うのですが、良い物件無いですか?」

 

「俺の入ってるワンルームマンションが今なら空いてるよ。家賃は五万円位かな?相場より安いからすぐに埋まるけど入れ替わりが激しいんだよね。」

 

「良いですね!どこに交渉すれば良いんですか?わたし、そこの部屋借ります。」

 

「地元の不動産だよ。担当者の名刺あげるから連絡してごらん。はいこれ。」


 真菜はその場で不動産屋に連絡して部屋を押さえた。受験の目標が出来たと喜んでいる。両親が心配しないのか聞くと、咲がいるから大丈夫だと言った。咲は俺が入院中、何度も真菜の家に泊まり、両親からの信用が厚い。咲の存在が真菜の両親を安心させるのだろう。

 

「ノンさん、部屋の合鍵渡すので夜這いとか全然OKです。」と笑った。


 時間は午後二時を過ぎたところだ。真菜は俺に腕を組んで来た。俺が咲とラブホテルに行った事を真菜は聞いていて、わたしも体験したいと甘えた。今時の女子高生は普通にラブホテルを利用するし相談もされるので行きましょうと誘われた。


 水晶占いの交代まで三時間ある。


 駅の線路沿いには綺麗なラブホテルが軒を連ねている。その中のラブホテルに入った。真菜の顔は高揚して赤くなっている。奥ゆかしく、とても可愛いと感じた。


「わたしを抱く時は咲さんの事は忘れて下さい。咲さんの了承を得ていますので。せっかく冴子の誘いを振り切って来たんですから楽しみましょう。」


 代金を支払い、四○五号室に入った。部屋に入ると真菜の目が輝いた。「凄い、凄い。」と言いながら冷蔵庫の中や、カラオケ付きのテレビを見たりしている。風呂場は壁が透明でベッドから透けて見える。


 真菜は大人のおもちゃに目が留まり興味津々だ。好奇心旺盛なのはまだ若く経験が少ないからだろう。使ってみるか聞くと「イヤイヤ、もう少し体がノンさんに馴れてからにします。」と照れた。


 一緒に風呂に入り洗いっこした。パンと張った乳房が綺麗で聴くとDカップあると答えた。風呂から上がり浴衣を着てフカフカのダブルベッドに潜り込んだ。腕枕をすると真菜の鼓動が俺の胸に響いた。


 目を閉じて俺に身を委ねる真菜。俺は真菜をうつ伏せに寝かせマッサージを始めた。自慢じゃないが俺はマッサージが上手い。

「うーん、痛っ、気持ちいい。」とか言っている。


 首筋、背中、腰、両足、そして足裏とたっぷり一時間してあげた。


 そしてあお向けに寝かせキスをした。真菜の弱いと見える耳と首筋を責め、浴衣を脱がせ全裸にした。前回の初体験の時には無い「イク」という事を体験させたいと考えた俺は、真菜を徹底的に責めた。


「ノンさん、もう降参です。それ以上したら真菜が壊れます。」ここで俺は真菜と一つになり事を終えた。真菜はイキ過ぎた様で体がピクピクと痙攣している。これも良い経験だろう。


「イケた?」と聞く俺に

「はい、イケました。ノンさんの虜になりましたのできちんと面倒見て下さいね。」と真菜。


 二人で風呂に入り時間になった。


 ラブホテルから出ると外はとても寒かった。

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