倒錯ゲーム開発日誌 〜会社に内緒で〝男の娘〟をしてるのがバレて人生終わったと思ったら美少女の彼女ができて一緒に創った〝乙女ゲーム〟が大ヒットしてしまった。〜
第33話:黒髪ロングの黒縁メガネの美少女が面接に来た件。
第33話:黒髪ロングの黒縁メガネの美少女が面接に来た件。
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【前回のあらすじ】
姉さん! 事件です!
ぼく、あやうく
でも、
あの天使みたいな
でも、本当だと……いいなぁ。
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「とにかく、今までのケフちゃんの行動を思い出してみろ、それとないアプローチがあったんじゃないのか?」
「ま、年齢イコール彼女なしの俺が言っても説得力ないかもしれんが」
専門学校時代の
下校シーンをめっちゃフィーチャーした、チェックのエプロンスカートの特徴的な制服のゲームもめっちゃやりこんでいる恋愛ゲームマスターなんだもの。
「ありがとう」
「昼飯か? 別にいいよ。むしろお前の家に遊びに行った時は、いつも飯をつくってくれるじゃないか。一回くらいじゃチャラにはならないよ」
ちがう。そこじゃない。もちろん金欠のなか、お昼ご飯をおごってくれたのは嬉しいけど、さっきの「ありがとう」はそう言う意味じゃない。
ぼくは、恋愛マスターの
プランナー経験がゼロのぼくに「勇気を出して応募してみろ!」って背中を押してくれたんだ。
ぼくは、今日、
「
「なんだよ、たかだかランチ一回おごったくらいで……気にすることないって……て言うか、お礼のノリが重すぎてぶっちゃけちょっと気持ちが悪いぞ」
・
・
・
そのあと、ぼくは、CGの塗り忘れを
そして4時になった。
ピピピピ……ピピピピ……
ガチャリ!
仮眠室で昼寝をしている
「失礼します! 本日4時に面接のお時間をいただいております、
いばらぎ……いや、
濃紺のリクルートスーツで、黒髪のロングをひっつめにして、黒縁メガネをかけている。ぼくの知っているいばらぎちゃんとは全然違う。
なんというか、秘書さん志望の就活生って感じ。めっちゃしっかりとした「才女」って感じ。
郵送で送られた作品の原本を持ってきたのだろう。郵送された書類には、いくつかデッサンと、水彩のイラストもまざっていたから。
土禁エリアの前で、カチコチに固まっていた。
「はーい」
ぼくは、声をあげると、自分の席からもふもふと土禁エリアの絨毯をふみしめて、
「ミズキちゃん、いつもその
「え? いや、その……今日は特別って言うか、コスプレしといたほうが、いばら……じゃない、
「そうなんだ……でもすごいねその制服。こんなクオリティが高いコスプレみたことないよ」
「えへへ、これ、実はお針子サイボーグさんのお手製だよ♪」
「え!? お針子サイボーグ!?
え、ええ!! コスプレ界の界王神、お針子サイボーグさん!?」
「すっごい、この生地、本物の制服みたい……いや、それ以上! めちゃくちゃ可愛い!!
ボックススカートのチェックってありそうでないもんね。うわー本当に絶妙! 本当に可愛い!!
「こらこら
「あ、ごめんなさい、こちらの席におかけください。今お茶を淹れてきますんで!」
ぼくは、あわててそう言うと、急いでお茶っ葉を急須に淹れて、4人分のお茶を用意した。
ミーティングルームでは、
名刺を受け取った
コスプレ衣装デザイナーの界王神、お針子サイボーグ
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