希望
俺たちは盛大にやらかしてしまった。と言うよりかは必然的にやらかすようになってた。多分森本はそれも見越していたのだろう。俺と津路さんと駿太さんはずっと頭を下げまくっていた。案の定森本は知らんぷり。
うざ
それしか考えられなかった。
お陰で最悪の社員旅行となってしまった。あーもうやだ帰りて。
~翌日~
始末書ってこんなだるいんやな。前々から始末書はだるいって話は聞いてたけど、想像以上にだるかった。なんなら学生時代1度も反省文とか書いてなかった俺からしたらたまったもんじゃない。
やっぱり学生時代にもっとやんちゃしときゃ良かったって、今更思ってもしゃーねーか。
とりあえず信頼回復に向けて頑張ろう!
~~~
「よし、次世代通信媒体の開発に必要な資金が集まったぞ!」
あー、大変だったな。いつもの会議よりなんだか楽。資金難にあえいでいた我が社であったが、リストラなどのおかげで遂に資金の安定調達ができた。しかし、この時も森本はいなかった。というか朝からいない。どしたんだろ。
その時、1本の電話が掛かってきた。慌ててホールからでて確認すると、森本からだった。
「もしもし、おはよ。朝から寝坊してどしたんや?」
「よく聞け、朗報だ。お前、AbutZ社に来てくれって」
え?頭がバグった。
「要するに引き抜きや」
「え、でもなんで俺が?」
「ああ、AbutZ社の社長が真面目社員が欲しいって言ってたから、俺が紹介したら即採用だってさw もちろん俺も逃げるぜ」
「明日辞表出すから書いといて」
「お、おう...」
もちろん心の中では「yes」だ!
翌日、2人で辞表を出した。周りの引き留めもあったがそこは森本が「うるせー!」としらを切ってくれた。これで上司の愚痴も聞かなくていいーー!その日はハイテンションだった。
その夜、家族にそのことを話した。最初は否定されたが、さすが俺の嫁だ。物わかりがいいのかそうじゃないのか、収入を聞いたら喜んで受け入れてくれた。
よし、AbutZ社でも頑張るか!
楽しいセカンドキャリアの始まりだ!
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