エロゲーの主人公になってみたい人生だった【10000PV感謝なのです✨】

日々菜 夕

プロローグ



この物語はフィクションです。登場する人物。地名、団体名等は全て架空のものです





 ついにやってきた!

 エロゲーの世界にダイブする時が!


「本当にいいんだな!?」


 もしかしたら、これが今生の別れになるかもしれない。

 姉ちゃんの言葉には、少なからず不安が感じられる。

 そんな不安なんか吹き飛ばしちまうくらい。

 俺は、気合の入った声を張り上げた。


「あぁ、いいからやってくれ!」


 シュゥィーンとかん高い音が鳴ってCTスキャンする機械に似た超大型マシンが稼働し始める。


 このマシンが作られた本来の目的。

 それは、俺を孫のように可愛がってくれる婆ちゃんに、最高の夢を見てもらってから逝くために用意された物であり。断じてエロ目的ではない。

 だがしかし、何事にもテストは必要であり。人体実験は不可欠。

 だったら美味しい夢の一つや二つ見せてもらっても良いだろ?

 って感じで、俺は出来る限りデータを入力した。

 そのデータがあまりにも膨大だったため、逆に理想的な夢は見れなくなるかもしれない、とも言われてはいる。

 だからと言って、忠告を素直に聞き入れられるほど俺は、大人じゃない。


 二次元世界でハーレム王になることが俺の目的なのだから!


 そして、予定通りやって来た睡魔に身を任せ、俺は旅立った――



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