素朴な疑問

 愚痴でも何でもなく、ただの事実としてなのだけれど、私はどこに行っても小説よりエッセイが読まれる傾向にあるようなのだ。

 昔は、読まれるようにと、よりレアな経験をピックアップして書いていたから、それはそうなるだろうが、ことこのエッセイに関しては最初に明言している通り、読まれるためになんて書いていない。想定読者とかいない。役に立つことは何一つ書かないと宣言してさえいる。

 小説も好きに書き散らしているだけと言えばそうなのだけど、それでも、こうもPVに差があるのはなぜか。その答えがまったく出ない。何しろ、その差は10倍にもなる。小説のPVが10とかなので、今現在144PV のこのエッセイは小説よりすごく読まれている。


 いくつか考えられる。私の実力がエッセイ>小説である可能性とか、カクヨムの読者のニーズに合うのが私の場合小説よりエッセイである、とか。

 小説こそ読まれたいし、私は私の小説が漫画とかイラストになってくれたら嬉しくて踊り狂うし、でも現実読まれるのはエッセイなのだ。

 エッセイを読んでくださっていることは嬉しい。とても嬉しい。これからもこの爆走運転ぶりについてきてくれるとさらに喜ぶ。

 だが、なぜなのだろう。

 私のエッセイは読まれ、小説はあまり読まれない。

 やっぱり小説おもしろくないのだろうか。いや、それとも、エッセイが魅力的過ぎて、小説の魅力が伝わっていないとか?(楽観的にも程がある)

 とまあ、ここまで考えて思った。


 私、好きなことをうまく書きたいけど、多くの人に読まれるものを書きたいかって言われると違うな。じゃあ、今まで通り好きなものを一人高めて書き続ければいいんじゃないか。


 けれど、私のエッセイが小説より読まれる理由は知りたいから、誰か名探偵を連れてきてほしい。爆発は困るので、何も爆発しない感じの名探偵がいい。


 緑茶のカップ洗いたくないとか、更地を見ているのが楽しいとか、そういう役に立たないことを綴り、そして、小説も書いていく。それでも、小説は読まれたいな。だって、私の考えた最強の物語だもの、味わってほしい。


 読まれたいけど、読まれるために読者の好みに合わせるのは私にとっては違うので、私は私の好みを最大火力でぶつける。しばらくお休みするけど、戻ってきてもそういう感じなので、そこのところはよろしく。

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