第17話 反骨の徒
気がつくと私は横たわっていて周りにはジンとニーナ、そして
「無理だった…のですね?」
弱々しい言葉を
「そうだ、継手の君。貴方の心臓は一度止まった。我々は穢れた神が出てくるのを用意して待っていた。一の刻程経ったろうか。
しかし、何事も起こらずしばらくすると再び心臓の鼓動が始まり貴方が目を覚ましたのだ。」
その言葉には少なからずの
「私は大いなる神と話しました。あいつは言った、"敵"は何人たりとも自分を殺す事が出来ない、と。 」
【清め火】達はざわめき、
「そうか、我々がやって来た事は全て
こうなってしまえば…残念だが継手の君、貴方を燃やして全て
まともに動く事ができない私を数人の仮面達が持ち上げどこかへ連れ去ろうとする。
「話が違うじゃないか!助けてくれるって言ったのに!何の為にここまで来たと思ってるんだ!全員ぶっ殺してやる!クソ野郎!」
ニーナが激昂した。
しかし何人かの仮面を拳で打ち倒した後、抵抗虚しく床に押さえつけられてしまった。
ジンも同様に倒され殴りつけられている。
私は大声で叫んだ。
「止めろ!二人を傷つけるのは止めてくれ、お前達の言う事に従うから、もう仲間を殴るのを止めてくれ…」
心の底から彼らに懇願した。ジンとニーナが痛めつけられるのをただ何も出来ずに見ているのが耐えられなかった。
「連れて行け、明日、
これが上手くいかなければいよいよ我々も終わる。若い者を神に取られないように戦って来た我々の結末が何の罪も無い貴方を燃やす事で
白髪の老婆の顔に
そして私は幽閉された。
明日には私は燃やされてしまうだろう。
ただ、私は諦めた訳ではなかった。大いなる神の言葉を
これが見当違いの答えであれば私は
最後の賭けであり私達の最期の戦いだった。
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