漢文ちんぷんかんぷん組としては、専門でもない方がそれを題材に作品を作れる時点で凄いとしか言いようがないです。好きこそものの上手なれ、なんでしょうか。
おお、順番が回ってきた!
企画で感想いただくのは久しぶりなので、楽しみです。お手柔らかにしていただく必要はありませんので、遠慮抜きでよろしくお願いします。
作者からの返信
歴史物を本格派でやるかぎり、古典からは逃れられませんね
登場人物に読み書きさせる以前に、一次史料を書き手自ら読む必要がありますので
葛西さんも実際に、様々な地方に行っては郷土資料館などで地域資料を読んだりされるそうです
やはり、好きこそものの上手なれ、推しは最大の原動力ですね
では、今夜には梶野さん宛ての感想記事を上げることなります
また後ほど
もう4年……月日が経つのはso fast( ゚ω゚)
ともかくとして2作品について感想をいただき、お手数どころかご迷惑おかけしてしまい、ありがたいやら申し訳ないやらでキュウキュウと身を細めて捻りながら恐縮しております。
「猫の踊り」
小鹿さんが言及しておられるように、一昨年あたりから意図的に古いモノを題材にした一人称短編の書き方を確立しようと模索しているところです。今現在の到達点である「猫の踊り」を小鹿さんがどう評価されるのか、答え合わせの気持ちで……最初からお願いすればいいのに、差し替えて感想をお願いした次第です。
検断の言葉の使い方、なるほどです。確かに本文中で説明が足りていませんでした。小鹿さんに提示して頂いた案を含めて検討したいと思います。
口語によるわかりやすさと臨場感、そして読みやすさという、これまで試行錯誤していた表現方法に及第点を頂いて、ほっと一息つけた心地でいます。
「白雉の微睡」
そうなんですよ、誰も葛城王とは呼ばないんすよ( ゚ω゚) ←確信犯
ただの癖(へき)です( ゚ω゚) ←ひどい
逡巡はあって、中大兄皇子という名称自体が立場を示す呼称で、葛城皇子が書紀にも記されている正しい呼称だと思うのですが、厩戸王ってどうなん?とか、孝徳天皇の時に中大兄皇子は天皇に対して甥であり、かつ自分の領地を持っていたので「王」でいけるか?とか、いろいろあるのですが、すべては我が癖を貫かんとする言い訳です( ゚ω゚)ドーン!
……あと、あまりにも古代史が初心者な小心者のため、よし、これはファンタジー!と言い切るための逃げ道だったりします( ゚ω゚) ←開き直り
ほんとにもう、元原稿はWordなので一括変換でいつでも変えられる!のダメダメ精神です、はい。
*他所でこっそり公開しているセルフ二次創作の便宜上などとダメが何重にも重なっております。
本文中に使用した六韜の漢文については、林富士馬 訳「六韜」中公文庫を参考にしました。
「因其所喜以順其志 彼将生驕必有 好事筍能因之必能去之」について確認したところ、「彼將生驕、必有"奸"事。苟能因之、必能去之」が原文でした。
訳者を見て参考にする本を選んだ方が良いというのは、なるほどその通りかと思います。
ここで提示した六韜の内容を小説後半のエピソードともう少し強く関連付けたいという思いがあるので、あらためて他の参考書を探してみようと思います。
それから、こちらの作品を書くにあたり小鹿さんの「堅香子の花」https://kakuyomu.jp/works/16816452219924921506 をお手本にしようとして全然無理、あえなく挫折したことをここで告白させてください。
「堅香子の花」の文章から漂う万葉の雰囲気、匂いとでもいうべきものは、小鹿さんにしか表現できない唯一無二のものかと存じます。「堅香子の花」はカクヨムのなかでもあの時代を最も素晴らしく描写している本当に良い作品です。未読の方は是非、と、このコメント欄で宣伝させていただくのです。
ここまでコメント長々と失礼いたしました。頂いたご指摘を今後の創作に活かしていこうと思います。
想定外の2作品への感想、ありがとうございました!
作者からの返信
so fast なんですよ
3回くらい数え直しましたけど、4年経ってるんですもん
今回、久しぶりに千鳥シリーズ読み返して、あー懐かしいーってなりました
『堅香子の花』を書いたのも、また4年前ですか
今でも思い出したように応援やレビューをいただいてます
あの明るさ、澄んだ光の雰囲気、奈良にいたからこそ書けたものだと思っています
そして、驚き
『白雉の微睡』の参考資料になっていたとは 笑
これは、ジャンルとしては時代劇なんですよね
歴史物となってくると、またさらに難しくなりますからねぇ
ところで、葛城「王」の呼称、やはりわざとですか
創作においては何より作者の癖が優先されるべきですからね、いいと思いますよ
も少し後の時代の人、橘諸兄は、臣籍降下前に葛城王を名乗っていたので、一瞬、私の脳内時系列がバグったわけですけれど、
橘諸兄=葛城王が出てくる読者は、そうそういないので
ちょっと、その「王」へのこだわり、詳しく聞きたいですね 笑
「皇子:みこ」の方が、飛鳥時代感あるじゃないですか
大宝律令以降は「親王」ですし!
「皇女:ひめみこ」とか響きがめっちゃかわいいじゃないですか、「内親王」からは得られないかわいさですよ!
それはそれとして、
「六韜」の参考元も示していただいてありがとうございます
中国古典はマーケットが小さいですからねぇ
良書に巡り会えると良いのですが……
ともあれ、感想書きへの皆勤賞、ありがとうございます
また次回も企画を開催するときはお知らせしますので、エイッと作品投げに来てください
よろしくお願いします!