第3話「告白は最大の防御」

「あなたの余命は一カ月です」

「!?」

戦慄がはしる、だが一カ月で思いっきりやってやれないことはない!

「まずお前を殺す」

「分かって無いですねえ、わたしがあなたの余命を告白したということは」

「お前を殺せば! 告白も無くなるっていうことだああああああああ!!」

手にしたパイプ椅子でこの医者は死ぬはずだった、だが、

「!? な、なにをした?」

「分かって無いですねえ、余命が一カ月の患者が毎日の健康診断を怠らない余命一万カ月の医者に勝てると思いますか?」


いつからだろう?

告白が余命がすべてを決めるようになったのは、

おれはただパイプ椅子の重さでぐにゃーとなった。

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