第5話


翌日の部活。

周りに同じ部活の女子連中がいたが、

俺は林ユーコを椅子に座らせ、


林ユーコの眼鏡の髪の毛をコテで巻いたり

おでこをピンで止めてからの、

メイクに勤しんだ。


「そ、それにしても...!」


「な、なに?」


「おまえ、持ってるな...」


「持ってるってなにを?」


「び、美少女になる素質だよ。

やばい。眼鏡取って、デコ出したらスッピン状態でも、もう十分可愛いじゃんよ!!」


「い、今からファンデーションとか塗っていくけど!てか、少し乗せて、チークもさし色で入れたけど!!美人さんじゃん!」


「そ、そう??」


「自信、持てよ!!」


騒ぎを聞きつけ。

作業中の同学年の女子二人がデッサンの手を止めて寄ってきた。


「ほら、手鏡!貸してあげる!!」


「林さん!凄い可愛いよ!」


「ほ、ほんと?」


ヤバイ。


アイメイクはまだ施してないけど

美少女化した林ユーコの

上目遣い超やばい。


俺は思わず真っ赤になった。


「あ、シンジ!赤くなった!

もしかして、惚れた?」


同級生女子に揶揄われ、


「あー、もう、あっち行けよ!

おまえらがいると、手元が狂いそうだから!」




と俺は頑張って追い払った。


「はいはーい。

うちらは作業に戻りますよーだ」





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