僕の愛ときみの愛

たっぷりと重い湿気をまとって

雨の匂いが僕を包み込む。

白き花の気配はいつしか薄れ、

伸ばした腕が虚しく空を切った。

ねえ、どこにいるの?

流れ始めた霧の中に僕は問いかける。

失われていく温もりは何よりも饒舌だ。

永遠などどこにもない。

だからこそ、すべてが永遠で

幻だからこそ、愛は愛になるんだ。

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