唯一無二のもの
祝いの飾りつけをしよう。
指し示されたのは一山の星。
白い星。
星だけ?
眉をしかめる私に彼は笑った。
きっと君は好きになる。
指先が痛くなるほどの星を
薫る枝先に結びつけ終わった時、
そこには宇宙があった。
無限の光が宿っていた。
何もかもが氾濫する世界の中で、
それは揺るぎない、たった一つだった。
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